专利摘要:
識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する読み取り装置が開示される。読み取り装置は、識別されるように構成されたタグまたは物体に配置された第1の識別特徴セットを読み取る、磁気光学読み取り素子である第1の読み取り素子と、識別されるように構成されたタグまたは物体に配置された第2の識別特徴セットを読み取る第2の読み取り素子とを含み、読み取り装置は、第1の識別特徴セットの読み取りから生成される第1の信号および第2の識別特徴セットの読み取りから生成される第2の信号が独立して使用されて、タグまたは物体を識別する第1の署名および第2の署名が導出されるように構成される。
公开号:JP2011512595A
申请号:JP2010546732
申请日:2009-02-19
公开日:2011-04-21
发明作者:ポール バーデン、エイドリアン;マルコーム モラン、ピーター
申请人:ビルケア テクノロジーズ シンガポール プライベート リミテッド;
IPC主号:G06K7-10
专利说明:

[0001] 関連出願の相互参照
本願は、2008年2月19日に出願された米国仮特許出願第61/029,597号明細書の優先権の利益を主張するものであり、この仮特許出願の全体を参照により本明細書に援用する。]
[0002] 本発明の実施形態は、読み取り装置の分野に関する。例として、本発明の実施形態は、識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する読み取り装置、それに関連する方法、およびシステムに関する。]
背景技術

[0003] 最近、識別目的での磁場の使用が非常に広範囲に広がり、活発になった。これは、磁気パターンまたは磁性粒子を識別手段として利用する無数の保護物品に見られる。いくつかの例としては、通常、磁気インクまたは磁気ストリップを使用して、暗号化されたセキュリティ情報を記憶する、小切手、クレジットカード、またはチケット等のセキュリティ文書が挙げられる。他の例としては、磁性粒子を使用して、磁気指紋として機能するランダム配列を作成する偽造防止タグが挙げられる。さらに、磁気バーコードおよび磁気パターンも、磁気セキュリティ機能として人気を得つつある。]
[0004] 磁場を識別に使用することは、素早く確実に読み取ることができる手頃な形態の不可視の識別であるため、人気である。それに加えて、磁場を使用する識別タグは一般に、磁場が磁性材料に固有の特徴であるため、機能するためにいかなる電力の追加も必要としない。]
[0005] しかし、セキュリティ機能分野での磁場を検出する手段は、非常に制限されてきている。大半の磁気保護物体、特にセキュリティカードおよび文書は一般に、物体の磁気面をスロットに通して、磁気信号を得ることを含む検出手段を採用している。それにも関わらず、セキュリティ度を増大させるには、磁場信号の分解能を微細レベルにする必要があることが多い。これは、改良されたユーザ使用性を有する新しい高分解能検出手段の開発を促す。]
[0006] 高分解能検出方法の一例は、磁気光学検出である。磁気光学ディスク(例えば、Sonyの「MiniDisc」)および同様のデータ記憶装置の場合、磁気光学検出は、偏光をデジタルビデオディスク(DVD)内部の反射面からはね返すことにより達成される。反射光の偏光は、反射面またはその周囲の磁場の存在により変化する(一般に、この偏光の回転は磁気光学カー効果による)。偏光の変化を測定することにより、検出器は、反射面での磁場の強度の測定値を得ることが可能である。このシステムは、DVDのフォームファクタ(例えば、DVDは非常に平滑であり、且つ平坦である)およびDVDが一般に厳しい環境に曝されないことにより、DVDの場合には上手く機能する。しかし、セキュリティラベルおよびマークは、耐用年数中にひどい引っ掻きおよび他の厳しい状況に曝され得る。したがって、セキュリティラベルおよびマークの場合、鏡面仕上げの反射面を含む基板(例えば、ラベル)を読み取る必要がある読み取り方法を使用することが常に実用的である訳ではない。]
[0007] 都合のよいことに、代替の磁気光学検出方法が存在する。その方法では、反射面は読み取り装置自体の一部であり、光は読み取り装置自体に内部的に反射される。読み取り装置の反射面は、基板からの磁場が装置内の材料または光に影響を及ぼすことができるように、読み取られる基板に直に接触する。これは、読み取られる基板が、平坦な鏡面を有する必要があるという制約から解放されることを意味する。他の検出方法は、例えば、巨大磁気抵抗(GMR)、磁束収束器の使用を含む。]
[0008] 内部反射磁気光学リーダは、記憶装置の分野で使用するために多くのグループにより開発されたが、識別目的での使用は非常に限られている。磁気光学リーダのいくつかの例について以下に詳述する。]
[0009] 米国特許第3,512,866号明細書には、磁気光学ハンドビューアが開示されている。このハンドビューアは特に、磁気光学原理を使用して、磁気テープ等の磁気媒体内の磁気状態の視覚表現を提供するように動作するように構築された装置に関連する。このハンドビューアは、カーおよびファラデーの磁気光学効果を使用して視覚表現を提供する。カー磁気光学効果は、磁性面から反射された光線の偏光の主方向の回転を生み出す。ファラデー磁気光学効果は、磁気媒体を通る光線の偏光の主方向の回転を生み出す。この磁気光学ハンドビューアは、カーおよびファラデーの磁気光学効果の組み合わせを使用して、光線の最大の振幅回転を提供する。]
[0010] 米国特許第5,742,036号明細書には、磁気光学撮像技法を使用して機械可読マトリックスシンボルをマーキングし、捕捉し、復号化する方法が開示されている。この特許は、磁化可能材料の追加により基板材料上の機械可読マトリックスシンボルマーキングを強化すること、そして後に、マトリックスシンボルマーキングに関連する磁性を利用して、磁気光学読み取り装置を使用してマーキングを読み取ることを含む。しかし、この特許に記載される方法は主に、Vericode(登録商標)または粘性磁気化合物を堆積させることにより作られる他の機械可読マトリックスシンボルの検出を扱う。さらに、この特許には、磁気偽造防止シンボルの検出が記載されるが、非シンボル用途で磁気光学を使用すること、例えば、散乱磁性粒子に固有のランダム性の撮像に磁気光学を使用することが考慮されていない。換言すれば、この特許の磁気光学リーダは、磁性粒子で書かれたシンボルを認識するが、個々の粒子を読み取らず、固定領域内のランダム位置を、その領域が微細分解能で繰り返し不可能なパターンを有するように考えない。]
[0011] 米国特許第5,920,538号明細書には、記憶されているデータを読み取る磁気光学読み取り方法、磁気光学読み取りヘッド、およびその製造方法が開示されている。この特許には、波長を有する照明光源と併せて使用される、磁気的に記憶されたデータを読み取る磁気光学読み取りヘッドが記載されている。この磁気光学読み取りヘッドは、磁気記憶媒体に面するように構成された表面を有する光学的に透明な基板と、ファラデー係数θFを有し、上記基板の上記表面上に配置され、上記磁気記憶媒体に面するように構成されたファラデー効果回転子表面を有する、光学的に透明なファラデー効果回転子と、カー係数θKを有し、上記ファラデー回転子表面上に配置される光学反射性カー効果回転子とを備え、θKおよびθfは、上記照明光の上記波長で同じ演算符号を有する。]
[0012] 偽造防止技術の分野では、保護強化のために技術の組み合わせ、例えば、磁気データおよび光学データの両方の読み取りを使用することがかなり有利なことも分かっている。光学変換器と磁気変換器とを組み合わせたいくつかの例が、そのようなものである。]
[0013] 米国特許第3,612,835号明細書には、テストまたは読み取られる物品、例えば、紙幣または可視マークおよび磁気マークの両方を有する他の文書、読み取られるデータ記録テープ等の情報担持媒体、またはこれらと同様のものの光学的属性および磁気的属性の両方を感知する光学および磁気の結合変換器が開示されている。変換器は、ヘッドの磁芯の極を隔てる透明ギャップを有する磁気感知ヘッドと、ギャップと位置合わせされてヘッドに配置される光電素子とを備える。ヘッド外部で、物品の一側面がギャップの極に接触するか、またはその近傍にくると、物品は光源により照明され、それにより、物品の磁気的属性および光学的属性の両方を、物品と変換器とが相対移動する間に同時に検出することができる。]
[0014] 米国特許第3,876,981号明細書には、磁気インクでプリントされた文字を認識する文字認識システムおよび方法であって、磁気変換器および光学変換器の両方を使用して文字を感知することにより、認識が強化される、文字認識システムおよび方法が開示されている。磁気変換器出力信号から導出された少なくとも1つの信号が、認識段階時に、または認識段階前に、光学変換器出力信号から導出された少なくとも1つの信号と結合される。]
[0015] 米国特許第6,745,942号明細書には、磁気光学センサを通して光を反射器に向ける偏光光源を含む筐体を有する磁気シンボルリーダであって、反射器は、光を再び磁気光学センサを通し、次に少なくとも1つの解析器を通して少なくとも1つのカメラに反射する、磁気シンボルリーダが開示されている。ビューファインダにより、ユーザは、イメージが検出された場合、カメラからのイメージをプロセッサにより処理して、シンボルに関連する情報を外部ソースに出力するように、プロセッサが可能な場合には第2のカメラに結合されている間、ビューファインダカメラに見えているように磁気光学センサ上のイメージを監視することができる。解析器および偏光光源は、センサにより検出されたイメージのコントラストを提供する。磁気光学センサ近傍に配置されたバイアスコイルまたは消去コイルが、センサ上のイメージの解像度を上げるか、または消去することができる。]
[0016] 磁気可読識別の初期の使用の1つを、米国特許第3,755,730号明細書に見出すことができる。米国特許第3,755,730号明細書には、塗料等の不透明保護層で隠された複数の磁化可能な識別表示を有する乗り物、家電、または器具が開示されている。この表示は、磁気リーダの使用により読み取ることができる。]
[0017] 別の例が、PCT国際公開第2004/013735号パンフレットに開示されている。この公開出願には、品物に塗布される材料のマークを提供するシステムおよび関連する方法が開示されている。一実施形態では、磁性材料が所定のパターンで塗布される。構造化パターンにわたり1つの向きで磁性材料を蓄積することにより、自動的に感知可能な値を提供することができる。磁気的に読み取り可能な材料は、所定の繰り返し可能なパターンとして提供することができ、磁性材料は、少なくとも10,000〜100ドット/インチの範囲の分解能で表面に塗布される。]
[0018] 文書および製品上の繰り返し可能な磁気パターンについてのさらなる従来技術について以下に説明する。]
[0019] 米国特許第3,878,367号明細書には、磁気異方性を有する均一に分布した磁化可能材料を含む磁気記録層を有するセキュリティ文書であって、複数の選択された位置における材料が、参照位置に対して異なるように物理的に位置合わせされて、文書の認証に有用なコードパターン等の磁気的に検出可能な永久固定された情報パターンを提供する、セキュリティ文書が開示されている。]
[0020] 米国特許第4,081,132号明細書には、担持体および一方が他方に重なった2層の磁化可能材料を有するセキュリティ文書であって、担持体および層がすべて一緒に接合された、セキュリティ文書が開示されている。一方の層は、情報記録用であり、他方の層は、検証目的で検査できる磁気構造を有する。この特許には、構造化層を作る好ましい方法が、磁化可能材料を堆積させて、構造の形態の情報層上の記録からの磁場の影響内に層を形成することであることが開示されている。記録は、構造化層が形成された場合に消去される。セキュリティ文書はクレジットカード、紙幣、または他の有価値紙であり得る。]
[0021] 米国特許第3,803,634号明細書には、1つまたは複数の孔が磁気パターンプリント用マスタ磁気媒体のベース板に形成され、例示的に永久磁石で形成される1つまたは複数の磁化素子が、端面がベース板の表面から小さな距離だけ突出した状態で孔内に配置される、磁気プリント装置および方法が開示されている。コピー用スレーブ磁気媒体の磁性膜の表面は、磁化素子の端面に接触し、外部磁場が接触部分に印加される。所望の磁気パターンが、磁化素子の配列またはコピー用スレーブ磁気媒体に対する上記磁化素子の相対移動により、形成され、その結果、上記磁気パターンは、スレーブ磁気媒体の磁性膜上にコピーされる。]
[0022] 米国特許第4,183,989号明細書には、少なくとも2つの機械検証可能なセキュリティ機能を有するセキュリティ装置、例えば、ストリップ、糸、またはプランシェット(planchette)を含むセキュリティ紙であって、セキュリティ機能のうちの1つが磁性材料であり、装置上に所定のパターンで磁気的に符号化またはプリントすることができ、セキュリティ機能のうちの第2の特徴は、X線吸収剤または金属等の発光材料である、セキュリティ紙が開示されている。]
[0023] 米国特許第3,701,165号明細書には、磁気検出装置で検出可能な物質を保持するマークまたは縫い目を有する衣服が開示されている。衣服部分上で磁化された物質が、衣服製作プロセス中に検出された場合、縫い目の検出に応答して、続く衣服製作ステップが実施される。]
[0024] 米国特許第4,180,207号明細書には、セキュア文書が開示されており、支持体に固定して取り付けられることにより生成され、本体は、セキュリティ機能を有すると共に、目に情報を伝達する形状を有する。例えば、本体は、文字、数、およびそれらと同様のものの開口部を有する磁化可能材料の層である。文書は、磁気検査装置および光学検査装置の両方により検査して、変更が行われていないことを照合確認することができる。セキュア文書を作成する方法および検査装置も記載されている。セキュリティ機能は、材料内に固定された磁気異方性パターンであり得る。]
[0025] 米国特許第3,755,730号明細書には、塗料等の不透明保護層で隠された複数の磁化可能な識別表示を有する乗り物、家電、または器具が開示されている。この表示は、磁気リーダの使用により読み取ることができる。]
[0026] 好ましい偽造防止磁気指紋を作成する際、磁性粒子を特定の様式で位置合わせして、区別可能な信号を与える必要がある。一手法が、米国特許出願公開第20060081151号明細書に開示されている。この特許出願には、凹板印刷で使用されるようなペースト様のインクを使用してプリントする方法および装置であって、インクが、薄膜光学可変フレークまたは回折フレーク等の特殊なフレークを含む、方法および装置が開示されている。この特許出願には、インク内のフレークの位置合わせ中にインクの粘度を一時的に低減させる熱源等のエネルギー源を有する装置も開示されている。]
[0027] 同様の方法を米国特許第7,047,883号明細書にも見出すことができる。米国特許第7,047,883号明細書には、インク溶剤または塗料溶剤等の担体内で磁性フレークを位置合わせして、高速線形プリント動作で光学可変イメージを作成する装置および関連する方法が開示されている。イメージは、紙幣等の高価値文書上にセキュリティ機能を提供することができる。インク内の磁性フレークは、線形プリント動作中に磁石を使用して位置合わせされる。磁気顔料フレークを選択された向きにすることにより、装飾用途またはセキュリティ用途で有用な様々な錯覚に基づく光学効果を達成することができる。]
発明が解決しようとする課題

[0028] しかし、識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する、十分な検証セキュリティを提供する、すなわち、識別の信頼性が十分に高い読み取り装置、システム、および方法がやはり必要とされている。]
[0029] 本発明の目的は、そのような読み取り装置、システム、および方法を提供することである。この目的および他は、各独立クレームにより定義される読み取り装置、方法、およびシステムにより解決される。]
課題を解決するための手段

[0030] 本発明の第1の実施形態では、識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する読み取り装置が提供される。この読み取り装置は、識別されるように構成されたタグまたは物体に配置された第1の識別特徴セットを読み取る、磁気光学読み取り素子である、第1の読み取り素子と、識別されるように構成されたタグまたは物体に配置された第2の識別特徴セットを読み取る第2の読み取り素子とを含む。本明細書において、前置詞「内」または「上」が、タグまたは物体に対する識別特徴の位置を説明するために使用され、その他の前置詞の使用も考慮される(例えば、「タグ内」も「タグ上」であると考慮され、その逆も同様に考慮されるべきである)ことに留意する。読み取り装置は、第1の識別特徴セットから生成される第1の信号および第2の識別特徴セットから生成される第2の信号が独立して使用されて、タグまたは物体を識別する第1の署名および第2の署名を導出するように構成される。]
[0031] 一実施形態では、磁気光学読み取りに使用される光は、磁気光学読み取り素子内部で内部反射される。]
[0032] さらなる実施形態では、磁気光学読み取り素子は、少なくとも1つの光学処理ユニットおよび少なくとも1つの磁気光学基板を備える。少なくとも1つの光学処理ユニットは複数の構成要素を備え、複数の構成要素は、少なくとも1つの光学検出器、少なくとも1枚のレンズ、少なくとも1つの偏光子、少なくとも1つの光源を含む。磁気光学基板は、光学的に透明な(ベース)基板と、磁気光学膜等の第1の被膜層と、第2の被膜層、例えば反射層とを備える。光学的に透明な(ベース)基板、第1の被膜層、および第2の被膜層は、以下にも述べるように、層構成の形態であり得る)。磁気光学基板および層構成は、保護層をさらに含み得る。磁気光学基板は、識別されるように構成されたタグまたは物体上の第3の識別特徴セットを光学的に直接読み取るための少なくとも1つの開口部を備える。]
[0033] さらなる実施形態では、光学処理ユニットおよび磁気光学基板内の構成要素は、互いに対して固定された空間関係を有し得る。]
[0034] さらなる実施形態では、第2の読み取り素子は、バーコードスキャナ、無線周波識別タグリーダ、文字認識リーダ、光学イメージ捕捉システム、ガウスメータ、磁力計、蛍光メータ、残留メータ、およびトランスポンダからなる群から選択される。]
[0035] さらなる実施形態では、第1の読み取り素子は、磁気光学基板を第1の識別特徴セットの領域上に位置決めする係合要素を備える。係合要素は磁気光学基板を実質的に囲む。係合要素は本質的に、タグまたは物体の係合トラックを相補する形状であり、それにより、相互ロック手段を形成する。係合要素は、キャビティまたは溝として形成することができ、溝は、少なくとも約50マイクロメートル、少なくとも約150マイクロメートル、少なくとも約200マイクロメートル、または少なくとも250マイクロメートルの高さを有する。係合要素は、突起としても形成してもよい。突起は、少なくとも約50マイクロメートル、少なくとも約150マイクロメートル、少なくとも約200マイクロメートル、または少なくとも250マイクロメートルの高さを有する。係合要素は、円形または多角形の断面を有する。]
[0036] さらなる実施形態では、少なくとも第1の読み取り素子は、識別されるタグまたは物体に接触した場合、識別されるタグまたは物体に整合するように構成される。第1の読み取り素子は、第1の読み取り素子が識別されるタグまたは物体に接触した場合、少なくとも第1の読み取り素子が識別されるタグまたは物体に整合するのに役立つ整合要素を備え得る。整合要素は、バネ、スポンジ、吸引システム、油圧システム、または空気システム等の少なくとも1つの部材を備え得る。整合要素は、読み取り中、少なくとも第1の読み取り素子を読み取られるエリアに押し付けるように構成される。整合要素は、読み取り装置が落とされた場合、または硬い表面に接触した場合に、第1の読み取り素子の表面を破損から保護するようにも構成し得る。整合要素は、第1の読み取り素子が押された場合、第1の読み取り素子が係合要素の高さよりも下に沈めさせるようにも設計し得る。少なくとも第1の読み取り素子は、係合要素から離間され、それにより、第1の読み取り素子は、識別されるタグまたは物体に接触した場合、識別されるタグまたは物体に整合することができる。]
[0037] 本発明の第2の実施形態では、識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する読み取り装置が提供される。この読み取り装置は、識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第1の識別特徴セットを読み取る第1の読み取り素子を含み、第1の読み取り素子は、磁気光学読み取り素子であり、識別されるように構成されたタグまたは物体に接触した場合、識別されるように構成されたタグまたは物体に整合するように構成される。本明細書において、用語「磁気光学読み取り素子」が使用される場合、すべての形態の磁気光学読み取り素子、特に、特徴の磁場を特定するために解析される光が、読み取り装置内で内部反射されるように構成される磁気光学読み取り素子が意図されることに留意し、米国特許第5,920,538号明細書に開示されている構成が、そのような構成の一例を提供する。]
[0038] 一実施形態では、読み取り装置は、識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第2の識別特徴セットを読み取る第2の読み取り素子をさらに備える。読み取り装置は、第1の識別特徴セットの読み取りから生成される第1の信号および第2の識別特徴セットの読み取りから生成される第2の信号が、独立して使用されて、タグまたは物体を識別するための第1の署名および第2の署名を導出するように構成される。磁気光学読み取りに使用される光は、磁気光学読み取り素子内部で内部反射する。]
[0039] さらなる実施形態では、磁気光学読み取り素子は、少なくとも1つの光学処理ユニットおよび少なくとも1つの磁気光学基板を備える。少なくとも1つの光学処理ユニットは、複数の構成要素を含み得、それら構成要素は、少なくとも1つの光学検出器、少なくとも1枚のレンズ、少なくとも1つの偏光子、少なくとも1つの光源を含む。任意的に、光学処理ユニットは、少なくとも1つのビームスプリッタを備えてもよい。磁気光学基板は、光学的に透明な(ベース)基板、第1の被膜層(例えば、磁気光学膜)、および第2の被膜層(例えば、反射層)を備える。光学的に透明な(ベース)基板、第1の被膜層、および第2の被膜層は、層構成として形成し得る。磁気光学基板は、保護層をさらに備え得る。磁気光学基板は、識別されるように構成されたタグまたは物体上の識別特徴および/または位置合わせマークを光学的に直接読み取るための少なくとも1つの開口部を備える。この文脈の中では、本明細書において説明される各磁気光学基板が、任意的に、層構成として形成し得る光学的に透明な基板、第1の被膜層、および第2の被膜層を含み得ることに留意する。]
[0040] さらなる実施形態では、光学処理ユニットおよび磁気光学基板内の構成要素は、互いに対して固定された空間関係を有する。本願において説明される磁気光学基板の光学的に透明な基板、第1および第2の被膜層が、層構成として形成される場合、この層構成および光学処理ユニット内の構成要素は、互いに対して固定された空間関係を有することができる。]
[0041] さらなる実施形態では、第2の読み取り素子が、バーコードスキャナ、無線周波識別タグリーダ、文字認識リーダ、光学イメージ捕捉システム、ガウスメータ、磁力計、蛍光メータ、残留メータ、およびトランスポンダからなる群から選択される。]
[0042] さらなる実施形態では、第1の読み取り素子は、磁気光学基板を第1の識別特徴セットのエリア上に位置決めする係合要素を備える。係合要素は、磁気光学基板を実質的に囲む。係合要素は本質的に、タグまたは物体の係合トラックを相補する形状であり、それにより、相互ロック手段を形成する。係合要素は、キャビティまたは溝として形成することができ、溝は、少なくとも約50マイクロメートル、少なくとも約150マイクロメートル、少なくとも約200マイクロメートル、または少なくとも250マイクロメートルの高さを有する。係合要素は、突起としても形成してもよい。突起は、少なくとも約50マイクロメートル、少なくとも約150マイクロメートル、少なくとも約200マイクロメートル、または少なくとも250マイクロメートルの高さを有する。係合要素は、円形または多角形の断面を有する。]
[0043] さらなる実施形態では、第1の読み取り素子は、第1の読み取り素子が識別されるタグまたは物体に接触した場合、少なくとも第1の読み取り素子が識別されるタグまたは物体に整合するのに役立つ整合要素を備える。整合要素は、少なくとも1つのバネ、スポンジ、吸引システム、油圧システム、または空気システムを含み得る。整合要素は、読み取り中、少なくとも第1の読み取り素子を読み取られるエリアに押し付ける。整合要素は、読み取り装置が落とされた場合、または硬い表面に接触した場合に、第1の読み取り素子の表面を破損から保護するようにも構成される。整合要素は、第1の読み取り素子が押された場合、第1の読み取り素子が係合要素の高さよりも下に沈めさせるようにも設計される。第1の読み取り素子は、非使用時には係合要素の高さよりも下に収容されるが、読み取られるタグまたは物体に係合した場合、係合要素は第1の読み取り素子を読み取られるエリア表面上に押す。少なくとも第1の読み取り素子は、係合要素から離間され、それにより、第1の読み取り素子は、識別されるタグまたは物体に接触した場合、識別されるタグまたは物体に整合することができる。]
[0044] 本発明の第3の実施形態では、識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する読み取り装置が提供される。この読み取り装置は、識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第1の識別特徴セットを読み取る第1の読み取り素子を含み、第1の読み取り素子は、磁気光学読み取り素子であり、磁気光学読み取り素子は、少なくとも1つの光学処理ユニットおよび少なくとも1つの磁気光学基板を備える。第1の読み取り素子は、第1の読み取り素子を第1の識別特徴セット上に位置決めするための係合要素を含み、係合要素は実質的に、読み取り素子を囲み、本質的に、識別されるように構成されたタグまたは物体の係合トラックを相補する形状であり、それにより、相互ロック手段を形成する。係合要素は、溝または突起として形成される。]
[0045] 本発明の第4の実施形態では、識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する読み取り装置が提供される。したがって、読み取り装置は、識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された磁気特徴および光学特徴の両方を読み取る読み取り素子を含む。読み取り素子は、少なくとも1つの光学処理ユニットおよび少なくとも1つの磁気光学基板も含む。読み取り素子は、識別されるように構成されたタグまたは物体上の光学特徴および/または位置合わせマークを光学的に直接読み取るための少なくとも1つの開口部も含む。]
[0046] この読み取り装置の一実施形態では、少なくとも1つの光学処理ユニットは複数の構成要素を含み、これら構成要素は、少なくとも1つの光学検出器、少なくとも1枚のレンズ、少なくとも1つの偏光子、少なくとも1つの光源を含む。]
[0047] そのような読み取り装置の磁気光学基板は、光学的に透明な基板、第1の被膜層、および第2の被膜層を含み得る。第1の被膜層は、1つまたは複数の磁気光学膜であり得、第2の被膜層は反射層であり得る。磁気光学基板は、保護層をさらに含み得る(上記開示に沿って、光学的に透明な基板、第1の被膜層、および第2の被膜層は、層構成として提供することができる。]
[0048] 読み取り装置の一実施形態では、光学処理ユニットおよび磁気光学基板内の構成要素は、互いに対して固定された空間関係を有し得る。層構成の光学的に透明な磁気光学基板、第1の被膜層、および第2の被膜層の場合、この層構成は、光学処理ユニットのその他の構成要素のうちの1つまたは複数に対して固定された空間関係を有し得る。]
[0049] さらなる実施形態では、読み取り素子の少なくとも1つの開口部により、光学検出器は、同じイメージ内で磁気情報および光学情報の両方を得ることができる。読み取り素子の光学検出器は、CMOSチップまたはCCDチップが挙げられるが、これらに限定されない任意の適した撮像ユニットであり得る。]
[0050] 読み取り装置の一実施形態では、識別されるように構成されたタグまたは物体上の光学特徴および/または位置合わせマークを光学的に直接読み取れるようにする少なくとも1つの開口部が、磁気光学基板に形成される。この少なくとも1つの開口部は、磁気光学基板の1つまたは複数の被膜層をパターニングすることにより形成し得る。]
[0051] 別の実施形態では、識別されるように構成されたタグまたは物体上の光学特徴および/または位置合わせマークを光学的に直接読み取れるようにする少なくとも1つの開口部は、磁気光学基板に隣接する読み取り素子の光学的に透明な部分により形成される。]
[0052] 本発明の第5の実施形態では、識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する方法が提供される。この方法は、読み取り素子を使用して磁気特徴および光学特徴の両方を読み取ることを含む。読み取り素子は、少なくとも1つの光学処理ユニットおよび少なくとも1つの磁気光学基板を含み、読み取り素子は、識別されるように構成されたタグまたは物体上の上記光学特徴を光学的に直接読み取るための少なくとも1つの開口部をさらに含む。]
[0053] この方法の一実施形態では、磁気特徴は、識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第1の識別特徴セットを含む。]
[0054] さらなる実施形態では、方法は、識別されるタグまたは物体内に配置された第1の識別特徴セットから信号を生成することを含む。そのような方法に使用される第1の識別特徴セットは、タグまたは物体の識別層内に含まれる無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子を含み得る。無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子は、複数のランダムに分布した磁性粒子または磁化可能粒子を含み得る。磁性粒子は、本明細書に開示し、本発明の他の実施形態を参照して説明するように、高保磁性材料または任意のフェリ磁性材料、反強磁性材料、強磁性材料、または連続材料内の磁気特性変化ドメイン(磁気特性を変化させるボイドを含む)、およびこれらの組み合わせを含み得る。]
[0055] この第5の実施形態の方法の一実施形態では、読み取られる光学特徴は、位置合わせマークおよび/または第2の識別特徴セットである。]
[0056] さらなる実施形態では、位置合わせマークを使用して、識別されるタグまたは物体内に配置された第1の識別特徴セットの参照署名を得るために使用される参照読み取りに対して、第1の識別特徴セットの読み取りの向きおよび位置を決定し得る。]
[0057] 別の実施形態では、磁気特徴および光学特徴の両方からの情報が、光学検出器により捕捉される同じイメージから得られる。この方法に使用される光学検出器は、CMOSチップまたはCCDチップ等の撮像ユニットであり得る。]
[0058] 本発明の第6の実施形態では、識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する方法が開示される。この方法は、識別されるように構成されたタグまたは物品内に配置された第1の識別特徴セットの磁気光学読み取りのみから第1の信号を生成することを含み、第1の識別特徴セットは、タグまたは物体の識別層内に含まれる無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子を含む。そのように第1の識別特徴セットの読み取りから生成される第1の信号を使用して、タグまたは物体を識別する第1の署名が導出される。]
[0059] この方法の一実施形態では、無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子は、複数のランダムに分布した磁性粒子または磁化可能粒子を含む。磁性材料は、フェリ磁性材料、反強磁性材料、強磁性材料、または連続材料内の磁気特性変化ドメイン(磁気特性を変化させるボイドを含む)、およびこれらの組み合わせを含み得る。強磁性材料は、MnBi、CrTe、EuO、CrO2、MnAs、Fe、Ni、Co、Gd、Dy、Nd;Fe、Ni、Co、Sm、Gd、Dyの対応する合金および酸化物、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択し得る。例示的な高保磁度材料は、Nd、Fe、およびBを含むネオジム磁石である。]
[0060] さらなる実施形態では、この方法は、第2の識別特徴セットの読み取りから第2の信号を生成することをさらに含む。第1の識別特徴セットの読み取りから生成される第1の信号および第2の識別特徴セットの読み取りから生成される第2の信号は、独立して使用されて、タグまたは物体を識別する第1の署名および第2の署名が導出される。第2の識別特徴セットは、チップ、磁気ストリップ、シリアルナンバー、または光学マークを含む。チップは、無線周波識別タグまたは接触ベースのメモリチップである。光学マークは、線形バーコード、2Dバーコード、マトリックスバーコード、またはホログラムである。光学マークは、裸眼で見えなくてもよいが、電磁スペクトルの紫外線または赤外線領域で検出可能である。]
[0061] さらなる実施形態では、第1の識別特徴セットおよび第2の識別特徴セットは、識別されるように構成されたタグまたは物体の係合トラック内に配置される。第1の識別特徴セットおよび第2の識別特徴セットは、同じ平面上にあってもよい。あるいは、第1の識別特徴セットおよび第2の識別特徴セットは、異なる平面にあってもよい。]
[0062] 本発明の第7の実施形態では、識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する方法が提供される。この方法は、識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第1の識別特徴セットの磁気光学読み取りから、第1の信号を生成すること、識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第2の識別特徴セットの読み取りから、第2の信号を生成することを含み、前記第1の識別特徴セットの読み取りから生成される第1の信号および第2の識別特徴セットからの読み取りから生成される第2の信号は、独立して使用されて、タグまたは物体を識別する第1の署名および第2の署名が導出される。]
[0063] この方法の一実施形態では、第1の識別特徴セットは、無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子を含む。無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子は、複数のランダムに分布した磁性粒子または磁化可能粒子を含み得る。磁性材料は、フェリ磁性材料、反強磁性材料、強磁性材料、または連続材料内の磁気特性変化ドメイン(磁気特性を変化させるボイドを含む)、およびこれらの組み合わせを含み得る。強磁性材料は、MnBi、CrTe、EuO、CrO2、MnAs、Fe、Ni、Co、Gd、Dy;Fe、Ni、Co、Sm、Gd、Dyの対応する合金および酸化物、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択し得る。例示的な高保磁度材料は、Nd、Fe、およびBを含むネオジム磁石である。]
[0064] さらなる実施形態では、第2の識別特徴セットは、チップ、磁気ストリップ、シリアルナンバー、または光学マークを含む。チップは、無線周波識別タグまたは接触ベースのメモリチップである。光学マークは、線形バーコード、2Dバーコード、マトリックスバーコード、またはホログラムである。光学マークは、裸眼で見えなくてもよいが、電磁スペクトルの紫外線または赤外線領域で検出可能である。]
[0065] さらなる実施形態では、第1の識別特徴セットおよび第2の識別特徴セットは、識別されるように構成されたタグまたは物体の係合トラック内に配置される。第1の識別特徴セットおよび第2の識別特徴セットは、同じ平面上にあってもよい。あるいは、第1の識別特徴セットおよび第2の識別特徴セットは、異なる平面にあってもよい。]
[0066] 本発明の第8の実施形態では、タグを施す方法が提供される。この方法は、位置合わせマークをタグ上に配置すること、タグを読み取り装置に一時的に物理的に係合させること、無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子を含むタグ内の第1の識別特徴セットを読み取ること、タグを基板に貼り付けること、タグを読み取り装置から解放することを含む。]
[0067] この方法の一実施形態では、この方法は、読み取り装置の走査エリアを決定することをさらに含む。この方法は、識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第2の識別特徴セットを読み取ることもさらに含み得る。]
[0068] さらなる実施形態では、基板は、識別されるように構成されたタグまたは物体の一部をなす。]
[0069] 本発明の第9の実施形態では、タグを製造する方法が提供される。この方法は、接着層を有する材料膜を提供すること、好ましくは、タグを読み取るべき方向を示す少なくとも1つの位置合わせマークを材料膜上に形成すること、材料膜上に、無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子を含む第1の識別特徴セットを形成すること、無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子の磁場強度を測定すること、測定された磁場強度が許容可能値内にあるか否かを評価すること、無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子上にカバー層を堆積させること、カバー層上に第2の識別特徴セットを形成すること、および所望の形状に形成することを含む。カバー層は、第2の識別特徴セットの上に重ねられた膜の形態であってもよく、またはインク、ラッカー、蒸着金属、またはセラミックコーティング等の液体被膜もしくは蒸気被膜であってもよい。]
[0070] この方法の一実施形態では、無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子は、複数のランダムに分布した磁性粒子または磁化可能粒子を含む。磁性材料は、フェリ磁性材料、反強磁性材料、強磁性材料、または連続材料内の磁気特性変化ドメイン(磁気特性を変化させるボイドを含む)、およびこれらの組み合わせを含み得る。強磁性材料は、MnBi、CrTe、EuO、CrO2、MnAs、Fe、Ni、Co、Gd、Dy;Fe、Ni、Co、Sm、Gd、Dyの対応する合金および酸化物、ならびにこれらの組み合わせであり得る。例示的な高保磁度材料は、Nd、Fe、およびBを含むネオジム磁石である。]
[0071] さらなる実施形態では、第2の識別特徴セットは、チップ、磁気ストリップ、シリアルナンバー、または光学マークを含む。チップは無線周波識別タグまたは接触ベースのメモリチップである。光学マークは、線形バーコード、2Dバーコード、マトリックスバーコード、またはホログラムである。光学マークは、裸眼で見えなくてもよいが、電磁スペクトルの紫外線または赤外線領域で検出可能である。]
[0072] さらなる実施形態では、第1の識別特徴セットは、第2の識別特徴セットに隣接して位置決めされる。あるいは、第2の識別特徴セットは、第1の識別特徴セットに重なる。]
[0073] さらなる実施形態では、位置合わせマークは、光学マークまたは磁気マークを含む。位置合わせマークは、矢印または英数字文字を含む。]
[0074] 本発明の第10の実施形態では、識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する識別システムが開示される。このシステムは、タグを取り付け得る物体を識別するタグと、識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第1の識別特徴セットを読み取る読み取り装置とを含む。]
[0075] このシステムの一実施形態では、第1の読み取り素子から得られた第1の信号は、実質的な磁場がない状態での同じ第1の読み取り素子から得られる信号に対して正規化される。正規化は、実質的な磁場がない状態で第1の読み取り素子から得られる信号を、読み取るべきエリアに係合した場合に第1の読み取り素子から得られる信号から減算することにより、達成される。この正規化は、読み取り素子の破損またはばらつきにより、その他のデータよりも信頼性が低い可能性がある読み取り中の信号内のデータの部分を識別することをさらに含み、上記信頼性の低いデータは、その他のデータとは別様に処理される。]
[0076] さらなる実施形態では、第1の読み取り素子から得られた第1の信号は、事前定義される閾値未満の信号内のすべてのデータを事前定義された値に設定することにより、または事前定義された閾値未満の信号内のデータを無視し、事前定義された閾値を超えるデータのみ(データの物理的位置を含む)を記憶することにより処理される。]
[0077] さらなる実施形態では、識別システムは、識別タグの参照読み取りから得られる参照署名が記憶されるデータ記憶媒体をさらに備える。事前に記憶された参照署名のデータ記憶媒体は、読み取り装置から離れたデータ記憶媒体である。事前に記憶される参照署名のデータ記憶媒体は、物体に取り付けられるタグ内に配置し得る。あるいは、事前に記憶される参照署名のデータ記憶媒体は、物体内に配置し得る。データ記憶媒体は、磁気ストリップ、メモリチップ、媒体ディスク、ハードディスク、スマートカード、RAMモジュール、磁気テープ、または2Dバーコードもしくはビットマップ等の従来の光学手段である。]
[0078] さらなる実施形態では、識別システムは、読み取り装置から離れたデータ処理装置をさらに備え、データ処理装置は、読み取られた署名と事前に記憶された参照署名とを照合するためのデータ処理を実行するように構成される。]
[0079] 本発明の第11の実施形態では、タグの構造が考慮される。そのような例示的な構造は、好ましくは、第1の識別特徴セットを含む磁気特徴を覆う保護層を備え、第2の識別特徴セットは、第1の識別特徴セットの近傍に(多くの場合、保護層上に直接)位置決めされる。さらに、そのような構造は、タグ自体がある程度、読み取り素子の表面に適合するように、ある程度の整合性を有して形成し得る。これにより、読み取り素子の表面が硬く、平坦であるが、タグが、粗い(例えば、波形の)表面に取り付けられる場合であっても、または仮に整合性がなければかなりのエリアにわたってタグから読み取り素子が離間される恐れのある場合でも、読み取り装置とタグとの良好な接触が促される。]
[0080] 図面中、同様の参照文字は異なる図を通して一般に同じ部分を指す。図面は必ずしも一定の縮尺ではなく、それに代えて、一般に、本発明の原理を示すことに重点が置かれている。以下の説明中、本発明の様々な実施形態について添付図面を参照して説明する。]
図面の簡単な説明

[0081] 本発明の実施形態による読み取り装置を利用する偽造防止システムを示す。
本発明の実施形態による読み取り装置を使用する認証プロセスを示すフローチャートである。
本発明の実施形態による読み取り装置を示す。
従来技術に基づく、適した読み取り素子の断面図を示す。
本発明の実施形態による読み取り素子の断面図を示す。
本発明の別の実施形態による読み取り素子の断面図を示す。
本発明のさらなる実施形態による読み取り素子の断面図を示す。
(a)は本発明の実施形態によるタグ内に使用される磁性粒子の上面図を示し、(b)は本発明の実施形態によるタグ内に使用される磁性粒子の斜視図を示す。
(a)は本発明の実施形態によるタグに使用される、異なる密度の磁性粒子を示し、(b)は本発明の実施形態によるタグに使用される、異なる密度の磁性粒子を示す。
(a)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグの例を示し、(b)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグの例を示し、(c)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグの例を示し、(d)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグの例を示す。
(a)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグのさらなる例を示し、(b)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグのさらなる例を示し、(c)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグのさらなる例を示し、(d)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグのさらなる例を示す。
(a)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(b)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(c)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(d)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(e)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(f)は本発明の実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示す。
(a)は本発明の別の実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(b)は本発明の別の実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(c)は本発明の別の実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(d)は本発明の別の実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示す。
(a)は本発明のさらなる実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(b)は本発明のさらなる実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(c)は本発明のさらなる実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(d)は本発明のさらなる実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(e)は本発明のさらなる実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示し、(f)は本発明のさらなる実施形態による識別特徴を有するタグを製造する方法を示す。
(a)は光学バーコードおよび磁気指紋領域の読み取りを同時に行わせるように構成されたタグを示し、(b)は本発明の別の実施形態により光学バーコードおよび磁気指紋領域のそれぞれを読み取るために、光学読み取り素子および磁気光学読み取り素子が走査する必要があり得る各エリアを示す。
(a)は本発明の実施形態による読み取り装置を使用するタグの所望の走査エリアを示し、(b)は読み取り装置が位置合わせずれしている場合のタグの走査エリアを示し、(c)はタグの識別情報を認証するために、初期読み取りおよび後続読み取りからの信号をどのように比較できるかを図で示す。
(a)はカバー層で覆われた基板上の、基板の平面に平行する磁場を有する単一の磁性粒子の断面図を示し、(b)は本発明の実施形態による基板の平面に垂直な磁場を有する磁性粒子を示す。
(a)は本発明の実施形態による異なる向きに位置決めされた磁性粒子を示し、(b)は本発明の実施形態による異なる向きに位置決めされた磁性粒子を示す。
本発明の実施形態によるタグのフレーク様の粒子を面外に位置合わせする方法を示す。
(a)は本発明の実施形態による、押出しを介してタグを製造する方法および識別されるように構成された物体に、結果として製造されたタグを取り付ける方法を示し、(b)は本発明の実施形態による、結果として製造されたタグを示す。
(a)はタグが、識別される物体に取り付けられる、本発明の実施形態による異なる実施形態を示し、(b)はタグが、識別される物体に取り付けられる、本発明の実施形態による異なる実施形態を示し、(c)はタグが、識別される物体に取り付けられる、本発明の実施形態による異なる実施形態を示し、(d)はタグが、識別される物体に取り付けられる、本発明の実施形態による異なる実施形態を示し、(e)はタグが、識別される物体に取り付けられる、本発明の実施形態による異なる実施形態を示す。
本発明の実施形態による磁気光学読み取り素子を使用して水平面上のタグを読み取る方法を示す。
本発明の実施形態による磁気光学読み取り素子およびタグを示す。
本発明の別の実施形態による磁気光学読み取り素子を使用して水平面上のタグを読み取る方法を示す。
(a)は本発明の別の実施形態による磁気光学読み取り素子を使用して凸凹面上のタグを読み取る方法を示し、(b)は本発明の別の実施形態による磁気光学読み取り素子を使用して凸凹面上のタグを読み取る方法を示し、(c)は本発明の別の実施形態による磁気光学読み取り素子を使用して凸凹面上のタグを読み取る方法を示し、(d)は本発明の別の実施形態による磁気光学読み取り素子を使用して凸凹面上のタグを読み取る方法を示す。
本発明の実施形態による磁気光学読み取り素子を使用して整合ラベル内に含まれる指紋を読み取る方法を示す。
ラベルが固定される有価値物品が粗い表面を有する場合に、本発明の実施形態により整合ラベルがどのように役立ち得るかを示す。
本発明の実施形態によるさらなる整合ラベル形成を示す。
(a)は本発明の実施形態による指紋領域を含むタグの断面図を示し、(b)は本発明の実施形態によるタグおよび指紋領域の平面図を示す。
(a)は本発明の実施形態による厚いラベルに磁気光学読み取り素子を係合させる前の状況を示し、(b)は本発明の実施形態による、タグを読み取る際に、厚いラベルに押し付けられた磁気光学読み取り素子を示す。
本発明の実施形態による磁気光学読み取り素子を使用して、位置合わせされた特徴を有するラベルを読み取る方法を示す。
本発明の実施形態による指紋を含むタグを読み取る方法を示す。
本発明の実施形態による識別される物体の溝内のタグを示す。
本発明の実施形態によるラベル上にタグを適用する方法を示す。
(a)は本発明の別の実施形態による、識別されるように構成された有価値物品に、磁気指紋領域を有するタグを施す方法を示し、(b)は本発明の別の実施形態によるタグが施される前の有価値物品を示し、(c)は本発明の別の実施形態によるタグが施された後の有価値物品を示す。
(a)は本発明の一実施形態によるタグの断面図を示し、(b)は図36(a)に示すタグの等角投影図を示す。
(a)は本発明のさらなる実施形態による、タグが有価値物品に取り付けられるプロセスを示し、(b)は本発明のさらなる実施形態による有価値物品に取り付け中のタグを示す。
(a)は本発明の実施形態による、蓋で封止され、耐タンパー性ラベルが掛けられたボトルを示し、(b)はタグおよび人間可読番号を含むラベルの平面図を示し、(c)は本発明の実施形態によるラベルの断面図を示す。
(a)は本発明の実施形態による、スキャナとタグの指紋領域との位置合わせずれに対処する一方法を示し、(b)は本発明の実施形態による、スキャナとタグの指紋領域との位置合わせずれに対処する一方法を示す。
(a)はラベルの表面が平坦ではない場合の、本発明の実施形態によるラベルの指紋領域を読み取るプロセスを示し、(b)はラベルが、本発明の実施形態による磁気光学読み取り素子の平坦面との良好な接触を保証するのに十分に整合ではない場合の、本発明の実施形態によるラベルの指紋領域を読み取るプロセスを示す。
(a)は本発明の実施形態による読み取り装置により読み取られるように構成されたタグを示し、(b)は本発明の実施形態による走査装置を示し、(c)は本発明の実施形態による走査装置を示す。
(a)は磁気情報および光学情報がタグ内の同じ場所に位置決めされたタグの断面図を示し、(b)は磁気情報および光学情報がタグ内の同じ場所に位置決めされたタグの断面図を示し、(c)は磁気情報および光学情報がタグ内の同じ場所に位置決めされたタグの断面図を示し、(d)は磁気情報および光学情報がタグ内の同じ場所に位置決めされたタグの断面図を示し、(e)は磁気情報および光学情報がタグ内の同じ場所に位置決めされたタグの断面図を示す。
本発明の別の実施形態による読み取り素子の断面図を示す。
(a)は意図的に重ねられた光学特徴および磁気特徴を有するタグの上面図を示し、(b)は本発明の実施形態による読み取り素子を使用して撮影されたタグのイメージングエリアの構成を示し、(c)は本発明の実施形態による読み取り素子を使用して撮影されたタグのイメージからの光学タグ情報を示し、(d)は本発明の実施形態による読み取り素子を使用して撮影されたタグのイメージからの磁気タグ情報を示す。
(a)は本発明の実施形態により製造されているタグの光学上面図を示し、(b)は本発明の実施形態により製造されているタグの磁気上面図を示し、(c)は本発明の実施形態によるタグについての光学情報および磁気情報を読み取るために使用し得る読み取り素子の構成を示し、(d)は本発明の実施形態による図45(c)の読み取り素子を使用して撮影されたタグのイメージを示す。
(a)は本発明の実施形態による格子パターンを示し、(b)は本発明の実施形態によるデータマトリックスコードを示し、(c)は本発明の実施形態による、図46(a)からの格子パターンと図46(b)からのデータマトリックスコードとを重ねたものを示す。
(a)は本発明の実施形態により製造されているタグの光学上面図を示し、(b)は本発明の実施形態による製造されているタグの磁気上面図を示し、(c)は本発明の実施形態によるタグについての光学情報および磁気情報を読み取るために使用し得る読み取り素子の構成を示し、(d)は本発明の実施形態による、図47(c)の読み取り素子を使用して撮影されたイメージを示す。
本発明の実施形態によるタグの光学的かつ磁気的読み取りを示す。
(a)は本発明の実施形態による読み取り素子の断面図を示し、(b)は本発明の実施形態による読み取り素子内で移動する光の方向を示し、(c)は本発明の実施形態による磁気光学基板の異なるエリアから反射される光を示す。] 図36 図45 図46 図47
実施例

[0082] 本発明の実施形態について特に、特定の実施形態を参照して図示し説明するが、特許請求の範囲により規定される本発明の主旨および範囲から逸脱せずに、形態および細部の様々な変更を行い得ることが当業者には理解されるべきである。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲の均等物の意味および範囲内にあるすべての変更は、包含されることが意図される。]
[0083] 本発明の実施形態では、個々の磁性粒子を読み取ることが可能であり、固定エリア内の磁性粒子のランダムな位置を、そのエリアが微細分解能で反復不可能パターンを有するものとみなす、読み取り装置が提供される。]
[0084] 図1は、本発明の実施形態による読み取り装置104を利用する偽造防止システム100を示す。ここに示されるシステム100は、モバイル装置106(携帯電話等)またはコンピュータ110を介してデータサーバ108と通信する基本的な読み取り装置104を示すが、読み取り装置104自体がより精巧であり、例えば、データケーブル、ローカルエリアネットワーク、ブルートゥース、WiMAX(Worldwide Interoperatiblity for Microwave Access)技術を使用するなど、またはさらには内蔵GPRS(General Packet Radio Service)チップもしくは3G/UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)チップを使用して、それ自体がデータサーバ108と通信する携帯電話装置として機能することを含むような方法を介して、データベースまたはデータサーバ108と通信してもよいとも考えられることに留意する。読み取り装置104は、ユーザと直接通信するための方法、例えば、ユーザが読み取り装置104自体で情報を読み、情報を入力できるようにし得る画面およびキーボードを含んでもよい。偽造防止システム100は、少なくとも1つのタグ102、読み取り装置104、モバイル装置106もしくはコンピュータ110(読み取り装置104とデータサーバ108との間に直接通信手段がない場合)、およびリモートデータサーバ108を含み得る。各タグ102は、少なくとも1つの識別特徴セットを含む。識別特徴セットのいくつかの例としては、磁性粒子または磁化可能粒子の無秩序配列、磁気ストリップ、シリアル番号、バーコードまたはホログラム等の光学マークが挙げられる。図1に示される識別特徴は、磁気指紋領域112を形成する磁性粒子または磁化可能粒子の無秩序配列を含む。各タグ102は、識別される、または識別されるように構成される価値のある物体または物品262に取り付けられる。読み取り装置104は、タグ102上の少なくとも1つの識別特徴セットを読み取るために使用される。読み取り装置104は、識別特徴セットの読み取りから生成される信号をモバイル装置106またはコンピュータ110に送信する機能を有する。読み取り装置104からの暗号化された信号は、無線接続または有線接続を通してモバイル装置106またはコンピュータ110に送信することができる。無線接続のいくつかの例としては、ブルートゥースおよびWi−Fiが挙げられ、有線接続のいくつかの例としては、勧告規格232(RS232)およびユニバーサルシリアルバス(USB)が挙げられる。コンピュータ110は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、ラップトップ、またはパームトップであることができる。モバイル装置106は、例えば、携帯(セルラ)電話または個人情報端末(PDA)であることができる。モバイル装置106またはコンピュータ110は、インターネットを介してリモートデータサーバ108に接続することができる。モバイル装置106は、例えば、汎用パケット無線サービス(GPRS)または3G/UTMS技術を使用して、ローカルネットワークを介して接続する。] 図1
[0085] 図2は、本発明の実施形態による読み取り装置104を使用する認証プロセスを示すフローチャート200を示す。まず、202において、読み取り装置104が使用されて、第1の識別特徴セットおよび第2の識別特徴セットが走査される。第1の識別特徴セットおよび第2の識別特徴セットの走査は、単一ステップで実行してもよく、または2ステップで実行してもよい。第1の識別特徴セットは、磁気指紋領域112等の磁気情報を含み、第2の識別特徴セットは、線形バーコード、2Dバーコード、またはデータマトリックス等のマトリックスバーコード(本明細書では、このようなすべての種類のバーコードは一般にバーコードと呼ばれる)等の光学情報を含み得る。第1の識別特徴セットおよび第2の識別特徴セットの走査では、第2の識別特徴セットに対する第1の識別特徴セットの相対位置が考慮される。次に、204において、読み取り装置104は、読み取られた信号をチェックして、何らかのエラーを読み取りにおいて検出できるか否かを調べる。読み取り装置104がエラーを検出する場合、210において、ユーザに、第1の識別特徴セットおよび第2の識別特徴セットの走査の再実行を促すか、または(エラーが致命的ではない場合)、エラーフラグを立て、データ送信に進むように促す。ユーザがデータ送信に進むことを選択した場合、例えば、ユーザに、モバイル装置またはコンピュータキーボードを使用してデータのうちのいくつかを手動で入力するようにも促し得る(例えば、バーコードが読み取りミスされた場合、ユーザは、再走査ではなくバーコード番号を入力することを選び得る)。その後、206において、少なくとも第1の識別特徴セット(すなわち、磁気指紋領域112)の読み取りから生成された信号またはデータが、暗号化される。任意的に、第2の識別特徴セットの読み取りから生成された信号またはデータも暗号化される。208において、少なくとも部分的に暗号化されたデータが、有線接続または無線接続を介してモバイル装置106またはコンピュータ110に送信される。212において、モバイル装置106は、例えば、GPRSを使用してインターネットを介してリモートデータサーバ108に接続するか、またはコンピュータ110が、インターネット接続を通してリモートサーバ108に接続される。214において、リモートサーバ108は、データベースに記憶されている信号(磁気指紋領域および/または光学情報の以前の走査からの)を磁気指紋領域からの走査信号と比較する。216において、サーバは、記憶されている信号と走査された信号とが一致できる否かを判断する(ここでは、照合閾値が使用されて、データが適切な確実度で一致するか否かが判断される)。各信号が一致しない場合、218において、認証失敗通知がモバイル装置106またはコンピュータ110に送信される。情報が一致した場合、220において、モバイル装置106またはコンピュータ110は、照合成功通知を受信する。この通知には、ユーザに役立ち得るタグまたは物体についての追加情報が付随してもよい。図1と同様に、読み取り装置104がより精巧であり、周辺モバイル装置またはコンピュータなしで、それ自体がリモートデータサーバ108と通信可能であってもよいことが意図されることに留意する。このより精巧な読み取り装置104は、ユーザと直接通信するためのキーボードおよび表示画面を含み得る。用語「信号」または「複数の信号」が、識別特徴から読み取られるデータを指し、したがって、信号が、例えば、指紋領域の磁気特徴を表すイメージであってもよいことにさらに留意する。] 図1 図2
[0086] 図3は、本発明の実施形態による読み取り装置104を示す。読み取り装置104は、第1の読み取り素子114、第2の読み取り素子116、スイッチ118、2つの発光ダイオード(LED)インジケータ120、2つのマイクロコントローラチップ122、ポータブル電源124、ならびに通信電子回路およびソフトウェア(例えば、ブルートゥースモジュール、Wi−Fiモジュール、USBモジュール、またはRS232モジュール)を含む。第1の読み取り素子114は、タグ102上の第1の識別特徴セットの読み取りに使用される。第1の読み取り素子114は、磁気光学読み取り素子であり得る。第2の読み取り素子116は、タグ102上の第2の識別特徴セットの読み取りに使用される。第2の読み取り素子116は、バーコードスキャナ、無線周波識別(RFID)タグリーダ、文字認識リーダ、光学イメージ捕捉システム、ガウスメータ、磁力計、蛍光メータ、残留メータ、またはトランスポンダであり得る。スイッチ118は、読み取り装置104のアクティブ化または非アクティブ化に使用され、読み取り装置104上の任意の適した位置に位置決めされ得る。LEDインジケータ120は、読み取り装置104の状態、例えば、オンであるか否か、データ読み取り中であるか否か、またはデータ送信中であるか否かの表示を提供する。各マイクロコントローラチップ122は、例えば、処理ユニット、入出力インタフェース、シリアル通信インタフェース、記憶装置を含む単一の集積回路である。必要なマイクロコントローラチップ122またはLEDインジケータ120の数は、読み取り装置140の要件に依存する。ポータブル電源124は通常、例えば、通常の電池または充電式電池である(しかし、USB等の通信手段が使用される場合、読み取り装置104にUSBケーブルを介して給電することができる)。] 図3
[0087] 図4は、従来技術に基づく、適した読み取り素子134の断面図を示す。この読み取り素子134または図4〜図7に示される任意の読み取り素子が、図3に示される第1の読み取り素子114としての使用に適し得ることに留意する。図4の読み取り素子134は、光学処理ユニット136および磁気光学基板138を含む。光学処理ユニット136は、複数の構成要素を含み、その構成要素は、光源140、2つの偏光子142、148(光源が偏光を発しない場合、図示のように2つの偏光子の両方が必要であり、または例えば、偏光ビームスプリッタを組み合わせて1つの偏光子を使用することも可能である)、ビームスプリッタ144、レンズ系146(図4には1枚のみのレンズが示されるが、一般に、良質なイメージを達成するために、一連のレンズ要素が必要であり得ることが当業者には理解される)、および光学検出器150等の少なくとも1つの撮像ユニット(例えば、撮像可能な電荷結合素子(CCD)または相補形金属酸化膜半導体(CMOS)チップ)を含む。図4〜図7に関連して示され説明される構成が単なる例示であり、厳密な構成は様々であり得、例えば、偏光子148およびレンズ系146の位置を交換してもよく、または偏光子148をレンズ系146の中に配置してもよいことに留意する。さらに、レンズ系146内のレンズのうちの何枚かをビームスプリッタ144の前に位置決めしてもよく、またはビームスプリッタ144がレンズ系146内の一連のレンズ内にあってもよい。] 図3 図4 図5 図6 図7
[0088] 磁気光学基板138は、光学的に透明な(ベース)基板154と、第1の被膜層156、第2の被膜層158、および保護層160等の複数の磁気光学被膜とを備える。様々な適した配置が可能である。例えば、米国特許第5,920,538号明細書に開示されているように、光学的に透明な基板154は、単結晶ガーネット(スカンジウム等の他の成分をさらに含み得るガドリウムガリウムガーネット等)であることができ、第1の被膜層または磁気光学膜156は、ファラデー回転子(例えば、フェライトガーネットを含む)であることができ、第2の被膜層または反射層158は、カー回転子(例えば、複数層の白金、コバルト、または白金−ニッケルおよび小さな保持力を有するコバルト、あるいは単層のGdFeまたはGdFeCo)であることができ、第2の被膜層158は、保護層160でさらにコーティングし得る。磁気光学層の他の構成を使用してもよく、例えば、第1の被膜層156が、例えば、磁気光学膜または(Y,Bi)3(Fe,Ga,Al)5O1の膜を備えてもよく、その一方で、反射層158は任意の反射被膜(クロム等)であってよい。ミラー層の強度に応じて、保護層160が存在してもよい。適した磁気光学膜の説明のための例が、T.Aichele et al Cryst. Res. Tchnol. 38, No. 7−8, 575−587(2003)に提供されている。]
[0089] 光源140は、偏光光源であってもよく、または非偏光光源であってもよい。光源のいくつかの例としては、レーザ、白熱電球、アーク灯、ハロゲン化金属ランプ、および発光ダイオード(LED)が挙げられる。さらに、光源140は単色性であり得るが、白色光源等の他の選択肢も適し得る。光源140からの光は、第1の偏光子142を透過し、次に、ビームスプリッタ144に入射する。光の大部分は、ビームスプリッタ144により磁気光学基板138に向けて反射される。この光は、被膜156、158、および160のうちの1つまたは複数により反射され、ビームスプリッタ144に戻る。この光の大部分は、ビームスプリッタ144を透過し、レンズ系146および第2の偏光子148を通り、そして光学検出器150に到達し、光学検出器150は、被膜層156、158、160に存在する磁場を表すイメージを捕捉する。図4〜図7では、光路は一般に1本の矢印で表されるが、これは、光がその単一経路に沿ってのみ移動することの暗示を意図するものではなく、一般に、光が磁気光学基板138の所望の面積を撮像するのに十分に広い面積に広がり得ることに留意する。第2の偏光子148が入力光の偏光に対して回転することにさらに留意する(図4では、「入力光の偏光」は、光が第1の偏光子142を透過した直後の偏光を意味する)。第2の偏光子148は、磁場に依存する最大イメージコントラストが測定されることを保証するように、入力光の偏光に対して(またはこの逆に)調整し得る。偏光光源が使用される場合、1つのみの偏光子が必要なことに留意する。] 図4 図5 図6 図7
[0090] 保護層160は、第1の被膜層すなわち磁気光学膜156および第2の被膜層すなわち反射層158を何らかの破損から保護するように機能する。保護層160は、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)または四面体非晶質炭素(ta−C)であり得るが、そのように限定されない。保護層160の厚さは、選択される材料およびその内部応力に応じて数nm〜数μmの範囲であるが、そのように限定されない。]
[0091] 光学処理ユニット136および磁気光学基板138(または磁気光学基板138内の層構成)内の構成要素は、互いに対して固定された空間関係を有し得る。本発明の文脈の中で使用される「固定された空間関係」は、少なくとも、光学検出器、レンズ系、1つまたは複数の偏光子、および磁気光学基板等の主要光学構成要素(図4では、光学検出器150、レンズ系146、偏光子142、148、および磁気光学基板138により示される)がすべて、それらが一体化したユニットまたはモジュール、すなわち、読み取り素子134を形成しているとみなし得るように互いに対して固定されることが好ましいことを意味する。読み取り素子134が、タグ102の磁気光学読み取りを利用し、光が読み取り素子134内で内部反射することに留意する。これは、磁場の解析に使用されている光が、タグ102の表面から反射されないことを意味する。] 図4
[0092] 図5は、本発明の実施形態による読み取り素子162の断面図を示す。この読み取り素子162は、磁気情報および光学情報の両方を読み取るように構成される。読み取り素子162は、CCDチップまたはCMOSチップ等の撮像ユニット/光学検出器150を含む。読み取り素子162は、磁気光学基板138の両側に、識別されるように構成されたタグ102または物体262上の識別特徴を光学的に直接読み取るための開口部164も含む。好ましくは、保護層160は読み取り素子162の基部にわたって延びるが、磁気光学膜156および反射層158は、読み取り素子162の中央部のみを覆う。開口部164は、磁気指紋領域112に隣接して位置決めされた任意の光学イメージを捕捉するために、光線が逃げられるようにする。上述したように、光路を示す矢印はあくまでも例示のためであり、一般に、光は実際には読み取られるエリア全体(磁気的に読み取られるエリアおよび光学的に読み取られるエリアの両方)を照らす。一実施形態では、保護層160は透明である。] 図5
[0093] 図6は、本発明の別の実施形態による読み取り素子166の断面図を示す。この読み取り素子166は、磁気情報および光学情報の両方を読み取るように構成される。読み取り素子166は、2つの別個のカラム168、169を有する。第1のカラム168は、磁気光学撮像に使用され、第2のカラム169は光学撮像に使用される。この非対称構成では、第1のカラム168は、図4に示される構成と同様の構成を有する。第2のカラム169は、磁気光学基板138に代えて透明な窓または他のそのような光学的に透明な開口部170を含む。したがって、窓170は、磁気光学基板138に隣接する読み取り素子の部分に形成される。この図6では、光源140は、示されるように、読み取り素子166の背後にある。大きな中空の円で囲まれた小さな中実の円は、光源140からの光がまず、観察者に向かってページの平面から出て光っていることを示す。第1のカラム168および第2のカラム169のそれぞれは、各自のビームスプリッタ144を有し、この図では、各ビームスプリッタ144は中空のボックスとして示される。磁気光学撮像カラム168は、偏光子142および148を有して示されるが、偏光子は一般に、光学撮像カラム169では必要なくてもよいため、光学撮像カラム169には示されていない。撮像ユニット/光学検出器150は、図6では単一の(共有される)検出器として示される。しかし、読み取り素子内に別個のさらに2つの光学検出器を有することも可能である。カラム168、169は、単一の光源140を共有してもよく、または各カラムに別個の光源を有することが望ましい場合もある。同様に、カラム168、169は、図示のように別個のレンズ系146を有してもよく、あるいは、共通のレンズ系を共有してもよい。] 図4 図6
[0094] 図7は、本発明のさらなる実施形態による読み取り素子172の断面図を示す。この読み取り素子172は、磁気情報および光学情報の両方を読み取るように構成される。読み取り素子172は、光源140および第1の偏光子142を有する。読み取り素子172は、図5に示される構成と同様の構成を有するが、磁気光学撮像カラム168の逆側に追加の光源140および追加の光学検出器150を含む。光源140および光学検出器150は、各自の内蔵レンズ系(示されるように)を含んでもよく、または外部レンズ系を必要としてもよい。読み取り素子172は、追加される2つの光源140および光学検出器150のみに限定されず、要件に応じて1つのみ、または複数の光源140および光学検出器150を含んでもよい。磁気光学基板138は、光源140および光学検出器150の数に対応する2つの開口部164を有し、各開口部164は、識別されるように構成されたタグ102または物体262上の識別特徴を光学的に直接読み取るために、光を磁気光学基板138に透過させる。図6の読み取り素子166のように、少なくとも図7の磁気光学撮像カラム168の光源140は、読み取り素子172の背後に示される。大きな中空の円で囲まれた小さな中実の円は、光源140からの光がまず、観察者に向かってページの平面から出て光っていることを示す。] 図5 図6 図7
[0095] 図8(a)および図8(b)のそれぞれは、本発明の実施形態によるタグ102内に使用される磁性粒子176(好ましくは、高保磁性)の上面図および斜視図を示す。明確な磁気光学信号を得るために、磁気指紋領域112を形成する高保磁性磁性材料の粒子176を使用すべきである。図8(b)は、この実施形態では、磁性粒子176がベース層192とカバー層194との間に挟まれる層を形成することを示す。ベース層192およびカバー層194は一般に、材料の膜から形成され、ベース層192は、磁性粒子176に支持を提供し、カバー層194は、環境および摩耗からの保護を提供する。使用可能なカバー層194の最大厚は、磁性粒子176により生成される磁場の強度(磁場の強度自体は、例えば、磁性粒子176の残留磁化、磁性粒子176のサイズ、磁性粒子176の向き、および磁化の方向の関数である)、磁場の読み取りに使用される読み取り素子の感度、および全体システムに期待される分解能に依存する。] 図8
[0096] 磁性粒子176は、高保磁性材料を含み得る。例示的な高保磁性材料は、Nd、Fe、およびBを含むネオジム磁石である。磁性粒子176は、フェリ磁性材料、反強磁性材料、強磁性材料、または連続材料内の磁気特性変化ドメイン(磁気特性を変化させるボイドを含む)、およびこれらの組み合わせを含み得る。強磁性材料は、MnBi、CrTe、EuO、CrO2、MnAs、Fe、Ni、Co、Gd、Dy;Fe、Ni、Co、Sm、Gd、Dyの対応する合金および酸化物、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される。]
[0097] 適するために、読み取り素子で読み取られるタグ102のエリアは、適した密度の粒子を含み得る。図9(a)および図9(b)は、本発明の実施形態により読み取られる2つのタグのエリア内に含まれる、異なる密度の磁性粒子を示す。図9(a)は、非常に低密度の磁性粒子176を示し、その一方で、図9(b)は非常に高密度の磁性粒子176を示す。図9(a)の場合であり得るように、読み取られる平均的なタグ102のエリアに含まれる磁性粒子176が少なすぎる場合、一意に識別可能な指紋を有する多数のタグ102を達成することは困難であり得る。図9(b)の場合であり得るように、読み取られる平均的なタグ102のエリアに含まれる磁性粒子176が多すぎる場合でも同様に、一意に識別可能な指紋を有する多数のタグ102を達成することは困難であり得る。したがって、一般に、使用されるタグ102が、適した密度の磁性粒子176を有することを保証することが望ましく、例えば、使用されるすべてのタグ102が少なくとも特定のサイズの20個〜50個の磁性粒子176を有さなければならないという閾値を設定することが可能である。多すぎるまたは少なすぎる磁性粒子176を有するタグ102は、生産ラインではねることができる。] 図9
[0098] 大半の撮像チップ(例えば、CMOSチップ)は実際にはイメージのデジタル表現である(すなわち、ピクセル化される)ため、場合によっては、後述するように、許容基準を直接、イメージのピクセルに基づかせることがより簡単である。例えば、磁気光学読み取り素子が、強度の高い磁場ほど、明るいイメージになるように構成され、撮像センサが0〜255の目盛りで輝度を記録する(255が最も明るい)と想定する。その場合、適した磁気指紋があることを保証する別の方法は、特定の閾値を超える(例えば、0〜255の目盛りで閾値128を超える)輝度値を記録しているピクセルの数を数えることである。十分な数のピクセルが閾値を超える場合、タグ102が十分な数の磁性粒子176を有する(または少なくとも、存在する磁性粒子176が特に大きい)と想定することができる。他方、タグ102が多すぎる磁性粒子176を含まないことをチェックするには、ピクセル最大数を超えるピクセルが閾値を超えないことをチェックすることで十分であり得る。]
[0099] 図10(a)および図10(b)は、本発明の実施形態による識別特徴を有するタグ102の例を示す。様々な識別特徴をタグ102上に組み込み得る。偽造防止の分野で使用するには、タグ102は本質的に、少なくとも1つの磁気指紋領域112からなる。一意の磁気指紋領域112は、可視であってもよく、またはカバー層の下に隠してもよい。図10(a)は、指紋領域112のみを組み込み、他の識別特徴を組み込まないタグ102を示す。しかし、タグ102は、第1の基準マーク178および第2の基準マーク180を組み込む。第1の基準マーク178および第2の基準マーク180は、例えば、磁気的に可読(例えば、磁気インク)または光学的に可読であり得る。図10(a)に示される構成では、第2の基準マーク180は、指紋領域112の輪郭線を区切るように機能し、第1の基準マーク178は、タグ102の向き(すなわち、どの辺が上か)を識別するように機能する。] 図10
[0100] 図10(b)は、磁気指紋領域112(第1の識別特徴セット)に加えて、シリアル番号または英数字文字182(第2の識別特徴セット)および第3の基準マーク190を有するタグ102を示す。英数字文字182は、光学的または磁気的に可読であり得る。第3の基準マーク190は、タグ102を読み取る際に読み取り装置104を向ける方向をユーザに示す光学マークである。シリアル番号182は、磁気インクを使用してプリントされ、指紋領域112が撮像されるのと同時に磁気光学読み取り素子を使用して撮像される。次に、パターン認識ソフトウェアを使用して、タグ102上に書かれたシリアル番号182を認識する。] 図10
[0101] 図10(c)および図10(d)は、磁気指紋領域112(第1の識別特徴セット)に加えて、第1の光学可読バーコード184および第2の光学可読バーコード186(第2の識別特徴セット)がプリントされた各タグ102を示す。図3に示される読み取り装置104は、第2の読み取り素子116がバーコードリーダである場合、そのようなタグ102を読み取るように構成される。そのような読み取り素子104は、両方の識別セット(例えば、第1のバーコード184またはバーコード186および磁気指紋領域112)を同時に読み取るように構成されてもよく、両方を順次読み取ってもよい。本発明の一実施形態では、バーコードリーダを第2の読み取り素子116として含む読み取り装置104は、読み取り装置104がアクティブ化されている場合、読み取り装置104は第1のバーコード184または第2のバーコード186の読み取りに使用可能な状態であり、第1のバーコード184または第2のバーコード186が読み取り装置104によって正確に読み取られると、第1のバーコード184または第2のバーコード186が読み取られ、読み取り装置104が磁気指紋領域112の読み取りに使用可能な状態であることを示すプロンプト(可聴ビープ音等)をユーザに提供するように構成される。読み取り装置104は、磁気指紋領域112を読み取るように再位置決めされ、ユーザがボタン118を押下して、読み取り装置104が磁気指紋領域112を読み取ることを示した場合、第1の読み取り素子114は、磁気指紋領域112のイメージの撮影に進む。] 図10 図3
[0102] 図11(a)〜図11(d)は、本発明の実施形態による識別特徴を有するタグ102のさらなる例を示す。追加の識別特徴が追加のセキュリティまたは情報を提供するため、複数の識別特徴を採用し得る。これら追加の識別特徴のうちのいくつかとしては、磁気バーコード、磁気ボーダー、磁気英数字文字、磁気基準マーク、光学バーコード(データマトリックス等の様々な業界規格を含む線形および二次元)、光学基準マーク、光学英数字文字、可視マークが挙げられるが、これらに限定されず、例えば、タグ102は、無線周波識別(RFID)チップ、セキュリティインク、またはホログラムを含み得る。第1のバーコード184または第2のバーコード186は、裸眼では検出できないが、適宜構成された読み取り装置104を使用することにより、またはタグ102を電磁スペクトルのうちの1つまたは複数の特定の波長で照明することにより、検出し読み取ることができる、紫外線または赤外線(光学)インク等の隠しインクを使用してプリントし得る。磁気識別特徴および光学識別特徴は、複数の層を使用することにより、走査エリアに対して同じ位置に位置決めすることができる。] 図11
[0103] 図11(a)は、磁気指紋領域112を有するタグ102を示す。第2の二次元バーコード186が、磁気指紋領域112の上に位置決めされ、複数の磁気英数字文字182が第2の二次元バーコード186の四隅に位置決めされる。磁気指紋領域112が図11(a)〜図11(d)に示されるが、実際には、指紋領域112が、優先的に、第2のバーコード186がプリントされた不透明なカバー層の背後に配置され得るため、ユーザには実際には指紋領域112が見えないことに留意する。] 図11
[0104] 図11(b)は、磁気指紋領域112を有するタグ102を示す。磁気指紋領域112は、第2の基準マーク180により囲まれ、二次元バーコード186が、磁気指紋領域112に隣接して位置決めされる。第2の基準マーク180は、ユーザが磁気光学読み取り素子を正確に位置決めするのに役立ち、さらに、磁気光学データならびに光学データを同時に読み取り可能な磁気光学読み取り素子(図5〜図7に示されるような読み取り素子がこれに適する)が使用される場合、これを指紋データ112の解析のための参照マークとして使用することができる。第2の基準マーク180は、磁気光学読み取り素子が位置合わせずれしながらも、指紋識別ソフトウェアが読み取りの要求を満たせるようにするために使用することができ、または磁気光学読み取り素子に、何等かの形態の内部作動システムが備えられている場合、そのようなマークを使用して、読み取りが行われる前に、磁気光学読み取り素子を正確に位置決めできるようにし得る。] 図11 図5 図6 図7
[0105] 図11(c)は、磁気指紋領域112を有するタグ102を示す。第2の二次元バーコード186は、磁気指紋領域112に隣接して位置決めされる。磁気指紋領域112および第2の二次元バーコード186は両方とも、第2の基準マーク180で囲まれる。第1の基準マーク178は、第2の基準マーク180の左上隅に位置決めされる。磁気英数字文字182は、第2の基準マーク180に隣接して位置決めされる。] 図11
[0106] 図11(d)は、磁気指紋領域112を有するタグ102を示す。第2の二次元バーコード186は、磁気指紋領域112の上に位置決めされる。第2の二次元バーコード186は、第2の基準マーク180で囲まれ、第1の基準マーク178は、磁気ボーダー180の右上隅に位置決めされる。第3の基準マークが、左上隅に第2の基準マーク180に隣接して位置決めされる。磁気英数字文字182は、第2の基準マーク180に隣接して位置決めされる。] 図11
[0107] 図12〜図14に示されるような識別特徴を有するタグ102を製造するいくつかの方法がある。これら方法は通常、磁気指紋領域112が、その他の点では従来のラベルであり得るものに形成される場合に適用可能である。図12(a)〜図12(f)は、本発明の実施形態による識別特徴を有するタグ102を製造する方法を示す。図12(a)では、プロセス光学マーク190が、定義された間隔で第1のプリント可能な接着層192(ベース層)上にプリントされる。このプロセス光学マーク190には、単に製造プロセス(例えば、プリントステップおよび打抜きステップ)の位置合わせマークとして使用され、最終的なタグ102の部分を形成しないことに留意する。次に、図12(b)において、磁気指紋材料を光学マーク190に隣接して堆積させて、磁気指紋領域112を形成する。磁気指紋領域112は、同様の定義された間隔で離間される。図12(c)では、第2のプリント可能な接着層194(カバー層)を第1のプリント可能な接着層192上にさらに堆積させ、磁気指紋領域112を覆うが、光学マーク190は覆わない。第2のプリント可能な接着層194は、磁気指紋領域112のカバーおよび保護層として機能する。図12(d)では、他の識別特徴、例えば、二次元バーコード186および対応する光学英数字文字182またはシリアル番号を第2のプリント可能層194上に、光学マーク190に隣接してプリントすることができる。これに関して、各磁気指紋領域112は、各二次元バーコード186の真下に配置される。続けて、図12(e)において、打抜き196が実行され、所望の形状のタグ102が得られる。これは、整形されたナイフの刃(ダイ)を各プリント可能層192、194に押し付けることにより、各プリント可能層192、194から形状を切断することを含む。光学マーク190を使用して、打抜きが正確に位置合わせされていることを保証することができる。打抜き後、図12(f)において、光学マーク190を含む余分な層192、194が除去され、最終的なタグ102が得られる。読み取り素子が粒子の磁場を適宜決定できるように、十分に薄い第2のプリント可能層194を選択することが重要なことに留意する。通常、適切な強度があり、約10〜50ミクロン厚の高分子プリント可能層(例えば、ポリエチレンテレフタレート「PET」)。例えば、ポリスチレン(PS)およびポリビニルアルコール(PVA)も適した高分子層である。保護層が必要であるが、保護層を非常に薄くすることが必須の場合、基板への膜の積層ではなく、薄膜堆積方法を使用することが望ましい。例えば、インクを指紋領域の上にプリントしてもよく、または例えば、浸漬被膜、スピンコート、またはスクリーンプリントにより、高分子被膜を塗布してもよい。あるいは、例えば、金属層を蒸着させることができる。タグ102が激しい摩耗を受けることになる場合、指紋領域112を、例えば、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜等の硬い膜で被膜することが望ましいであろう。] 図12 図13 図14
[0108] 図13(a)〜図13(d)は、本発明の別の実施形態による識別特徴を有するタグ102を製造する方法を示す。タグ102を製造する方法は、図12(a)〜図12(f)に開示される方法に対応するが、ベース層の別個のエリア上にバーコードおよび磁気材料をプリントすること、および指紋領域112のみを第2のプリント可能な接着層194で覆うことを含む。図13(a)において、光学マーク190、二次元バーコード186、および光学英数字文字182がまずプリントされ、その後、磁気指紋領域112が位置合わせされ、第1のプリント可能な接着層192上に光学マーク190に隣接して塗布される。次に、図13(b)において、磁気指紋領域112は第2の接着層194で覆われて、磁気指紋領域112の磁気特性を保護する。第2の接着層194は、二次元バーコード186としてプリント可能な層である必要はなく、光学英数字文字182またはシリアル番号は、図13(a)において、第1のプリント可能な接着層192上にプリントされる。図13(c)において、打抜き196が実行されて、タグ102の所望の形状が達成される。打抜き領域は、光学マーク190、二次元バーコード186、光学英数字文字182もしくはシリアル番号、および磁気指紋領域112を含み得る。図13(d)において、余分な接着層192、194を除去することにより、最終的なタグ102を現すことができる。] 図12 図13
[0109] 図14(a)〜図14(f)は、本発明のさらなる実施形態による識別特徴を有するタグ102を製造する方法を示す。まず、図14(a)において、磁気インクを使用して磁気マークを第1のプリント可能な接着層192にプリントすることができる。磁気マークは、磁気指紋領域112の向きの表示を与えることができるシンボル178または磁気英数字文字182の形態であることができる。磁気マークは、指紋情報の走査または照合中に基準マークまたは位置合わせガイドとして機能することができる。次に、図14(b)において、第1のプリント可能な接着層192に沿って磁気材料を2つの磁気マーク178と182の間に堆積させ、堆積した磁気材料は磁気指紋領域112を形成する。次に、図14(c)において、第2のプリント可能な接着層194を第1のプリント可能な接着層192の上に堆積させる。上述したように、第2のプリント可能な接着層194は、磁気指紋領域112のカバーおよび保護層として機能する。半透明の図は、図14(c)の右側に示されるようなものである。図14(d)において、二次元バーコード186、光学英数字文字182もしくはシリアル番号、およびプロセス光学マーク190が、第2のプリント可能な接着層194にプリントされる。光学マーク190は、打抜き位置合わせのために使用される。図14(e)において、打抜き196が続けて実行され、所望の形状のタグ102が得られる。ここで、打抜き196は、結果として製造されるタグ102が、各タグ102の底部に103を有して示されるように実行される。タグ102が十分に厚く作られる場合(例えば、少なくとも50ミクロンであるが、より好ましくは少なくとも100〜200ミクロン厚)、タグ102の全体、特にタブ103は、読み取り装置がタグに対して、特に磁気指紋領域112に対して正確に機械的に位置合わせされることを保証する物理的な位置合わせ機構として使用することができる。この種の物理的な位置合わせ機構については、本発明の説明において後により詳細に説明する。タブ103が物理的な位置合わせ方法として使用されない場合でもなお、読み取り中に読み取り装置をタグに対してどのように位置合わせすべきか(例えば、どの方向が上か)を示す、ユーザに対する視覚的な手掛かりとして有用なことに留意する。図14(f)において、余分な接着層192、194が除去されて、最終的なタグ102が現れ、最終的なタグ102は、タグ付けされる物体に貼り付けられるまで、非接着性ライナに取り付けられた状態のままである。] 図14
[0110] タグの読み取りは通常、2ステップ:光学走査および磁気光学走査を含む。通常、光学走査が最初に実行され、磁気光学走査が続けて実行される。しかし、光学マークおよび磁気指紋領域を互いに対して、かつ読み取り装置の構成に対して正確に位置決めすることにより、磁気指紋領域および光学マークの両方を同時に読み取ることが可能である(そうすることが有利でさえもある)。図15(a)は、光学バーコード186および磁気指紋領域112を同時に読み取らせるように構成されたタグ102を示す。図15(b)は、バーコード186を読み取るために光学読み取り素子が走査する必要がある大まかなエリア224および磁気指紋領域112を読み取るために磁気光学読み取り素子が走査する必要がある大まかなエリア226を示す。図3に示される読み取り装置104は、読み取り素子116および読み取り素子114がタグ102のバーコード186および磁気指紋領域112の空間的配置に対応するように配置された場合(かつ、当然ながら、読み取り素子116がバーコードリーダである場合)、タグ102のバーコード186および磁気指紋領域112を同時に読み取ることが可能である。読み取り素子116をタグ102に物理的に接触させる必要がなく、読み取り素子114がエリア226を読み取っている間に少なくともエリア224を読み取るように位置合わせされることを保証する必要があるだけであることに留意する。しかし、図5〜図7に示されるような特定の読み取り素子は、光学マークおよび磁気情報の両方を同時に読み取るように構成することができ、これら要素は、タグ102の読み取りに使用することができる。図15に示されるタグ102が、必ずしも光学バーコード186および磁気指紋領域112の両方を同時に読み取る必要はなく、特定の用途では、連続した読み出しが適切な場合もあることに留意する。] 図15 図3 図5 図6 図7
[0111] 図2に関連して説明したように、本発明の実施形態によるシステムは、タグ(または物体)の磁気指紋領域の走査から得られた信号を、同じ磁気指紋領域から以前に得られた信号と比較する。タグまたは物体の指紋を認証するには、これら2つの信号が、所定の閾値以内で一致しなければならない。図16(a)は、本発明の実施形態による読み取り装置を使用するタグの所望の走査エリアを示す。図16(b)は、読み取り装置が位置合わせずれしている場合のタグの走査エリアを示す。図16(c)は、初期読み取りからの信号と続く読み取りとをどのように比較して、タグの識別情報を認証できるかを図で示す。ここで、タグ102は、磁気領域112および磁気基準マーク178を含む。タグ102の磁気特徴の初回の読み取りは、図16(a)に示すように、225に示される読み取りエリアをカバーする。磁気特徴のこの読み取りは、タグのすべての磁気特徴(例えば、指紋領域全体ならびにすべての磁気基準マーク)を捕捉するために、読み取りエリアがよく位置合わせられるように、タグ製造ラインで、または他の制御された条件下で行われる。この初回読み取りからの信号(またはデータ)は、リモートサーバに記憶され、続けて読み取られた信号を、初回の読み取り信号と比較して、タグ102を認証できるようにする(図2に関連して説明したように)。しかし、タグ102の後続読み取りは、読み取り装置をタグ102に対して正確に位置決めしないユーザにより、制御された環境外で行われることが多いため、タグ102の後続読み取りがかなり位置ずれする可能性がある。この状況を図16(b)に示し、図16(b)では、読み取り装置が、磁気読み取りエリア232が、指紋領域112の部分のみおよび磁気基準マーク178のいくつかのみをカバーするように位置ずれする。図16(c)は、初回読み取りからの信号と後続読み取りからの信号とをどのように比較して、タグの識別情報を認証できるかを図で示す。ここで、初回読み取りからの信号1610は、後続読み取りからの信号1620と比較される。読み取りエリア1610および1620の重複を1630として示す。1610および1620からの信号を比較する場合、比較を、重複エリア1630内に含まれる特徴の比較に制限することが実際的である。この図では、信号は、タグ102の磁気特徴のイメージであると想定することができる。磁気基準マーク178の形状および空間的配置は、互いに対してイメージを配置可能な方法が1つのみであるように配置された(図16(c)に示されるように)。これにより、磁気指紋領域内の識別特徴が適宜一致するか否かを判断するために、信号を互いにより容易に比較することができる。一致が、ある所定の閾値を超える場合、タグは認証される。閾値は、信号間の重複エリア1630の最小量も決め、例えば、重複エリア1630内の磁気指紋領域112が、読み取りを適宜比較できるようにするために十分な識別特徴を含まないほど、位置合わせずれが深刻な場合、タグ102はその読み取りにより認証されない。図16(a)〜図16(c)は磁気基準マーク178を示すが、読み取り素子が磁気光学および光学の両方が可能な場合(図5〜図7に示される読み取り素子等)、光学基準マークまたは光学基準マークと磁気基準マークとの組み合わせを、図16(a)〜図16(c)に関連して説明される目的で使用することができる。位置合わせずれに対処する方法を示すさらなる実施形態について、図39に関連して説明する。考えられる別の方法は、光学データおよび磁気光学データのうちの一方または両方の初回走査を、後続読み取りよりも広い走査エリアで行うことである。] 図16 図2 図39 図5 図6 図7
[0112] 磁気指紋領域112の形成に使用される磁性粒子176は通常、高保磁性を有する。そのような高保磁性材料176の一形態は、フレーク様の幾何学的形状である。]
[0113] 図17(a)は、本発明の実施形態によるカバー層194で覆われた基板236上の1個の磁性粒子176の断面図を示す。図17(a)は、タグ基板236の平面に対して平行な磁場を有する磁性粒子176を示し、図17(b)は、本発明の実施形態によるタグ基板236の平面に対して垂直な磁場を有する磁性粒子176を示す。読み取り素子を使用して容易に読み取られる強い磁気信号が望ましいため、図17(b)に示されるような垂直磁化が通常、このために有利である。したがって、磁場をタグ基板236の平面に平行させるよりも垂直にさせることが好ましい。したがって、磁性粒子176が、タグ基板236の平面に垂直な強い磁場に役立つように選択されることも重要である。特定の磁性粒子176は異方性であり、ある方向よりも別の方向でより強い磁化が可能である。図17(a)および図17(b)に示されるようなフレーク様粒子の場合、磁性粒子176の結晶方位により、磁性粒子176の平面に垂直よりも、磁性粒子176の平面に平行な磁化のほうを強く磁化できることが一般的である。そのような場合、図17(b)の場合に要求されるように、強い面外磁化を達成することは困難であり得る。したがって、タグ102の幾何学的形状が、磁性粒子176がタグ102の平面内にある可能性が高いようなものである場合、磁気等方性(すなわち、いかなる方向にも等しく磁化できる)であるか、または等方性に近い磁性粒子176を選択するか、または異方性の場合には、主磁化方向が面外であることが重要である。] 図17
[0114] 面内磁化に対して強い優位性を示す磁性粒子176が使用される場合、磁性粒子176の少なくともいくつかが、タグ102の平面に対して垂直に配列することを保証しようと努めることが望ましい。図18(a)および図18(b)は、本発明の実施形態による異なる配向に位置決めされた磁性粒子176を示す。図18(a)は、タグ基板236の平面に平行に位置決めされた磁性粒子176を示し、図18(b)は、タグ基板236の平面に垂直に位置決めされた磁性粒子176を示す。明らかに、図18(b)に示される構成は、磁性粒子の層が、図18(a)に示される構成に必要な厚さよりも厚くなければならないことを意味する。面外に配列した磁性粒子176を達成する一方法は、磁性粒子を何等かの形態のキャビティまたは溝内に配置し、次に、溝を薄い保護層で覆うことである。] 図18
[0115] 図19は、本発明の実施形態によるタグ102の面外にフレーク様粒子176を配列させる方法を示す。ここで、基板236は、基板236を貫通するキャビティ238を有する。カバー層194が、キャビティ238の1つの開口部上に積層される。磁性粒子176は、非磁性母材材料240内に混合される。母材材料240は、加熱、紫外線への露出、または他の何等かのトリガにより固化(すなわち、凝固)することができる粘性流体であり、例えば、エポキシ樹脂が母材材料240としてうまく機能し得る。磁性粒子176および母材材料240は、キャビティ238内に堆積する(この堆積は、例えば、スクリーンプリント、スキージ、またはディスペンシングにより行い得る)。混合物がキャビティ238内に入ると、タグ102は強い磁場に曝される。説明のために、磁場は棒磁石1910およびそれに関連する磁場線1920により示される(磁石1910のN極が、タグ102に最も近くにあるように示されるが、S極がより近い構成を使用することも可能である)。磁場は、磁性粒子176をカバー層194に向けて引き寄せ、母材材料240の粘度および磁場が併せて、磁性粒子176を垂直に、すなわち、最も長い軸がタグ102の平面に垂直を指す状態に配向させるのに役立つ。その後、母材材料240は凝固または固化し(エポキシ樹脂の場合、この固化または凝固は、樹脂を硬化させ、エポキシを架橋して固体を形成させることにより達成することができる)。磁場は、磁性粒子176の適宜磁化を保証するのに十分であり得るが、母材材料240の凝固後、より強い磁場を印加し、それにより、磁性粒子176を十分な程度まで磁化し得ることも考えられる。図19では、タグ102が反転されているが(その他の図と比較して)、それにも関わらず、前と同様に、読み取り素子をカバー層194に接触させることにより読み取りが行われることが意図されることに留意する。これは、カバー層194に最も近い磁性粒子176(破線枠内にあるもの)が、タグ102の磁気指紋112に対して最も強い影響を有することを意味する。これら磁性粒子176は大方、タグ102の面外に配向し、最も強い磁気軸が最も長い軸に一致する場合、読み取られる強い磁気信号を提供するはずである。] 図19
[0116] 上記説明では、タグ102の寿命にわたって十分な内部磁場を保持するため、高保磁性粒子が例として考えられた。しかし、非常に軟磁性の材料(低保磁性粒子)をタグ102内に使用可能なことも意図される。そのような場合、読み取りの都度、読み取り前に磁場がタグ102に印加される。これは、永久磁石またはソレノイドを使用して達成することができ、構成されたリーダ装置の部分を形成し得る。この手法には、サービス中にタグ102をキュリー温度よりも上で使用可能であり、読み取り前に、タグ102をリセットする価値がある場合、タグ102をリセットする手段も提供するという利点がある。]
[0117] 図20(a)は、本発明の実施形態による、押出しを介してタグ102を製造し、製造されたタグ102を識別されるように構成された物体に取り付ける方法を示す。押出しプロセス中、例えば、プラスチック材料のペレット250が、ホッパ246内で磁性粒子176と混合される。押出し機244内部の圧力により、プラスチックは磁性粒子176の周囲に流し、最後に、磁性粒子176を含有したプラスチックを含む材料252の固体片が押し出される。結果として製造される材料252は、タグ102の部分として使用することができ、または図20(b)に示されるように、それ自体を有価値物品254内に埋め込むことができる(ラベルに埋め込み、次に、そのラベルを有価値物品に固定してもよい)。図20(a)に関連して説明されるプロセスは、多くの方法で変更が可能であり、例えば、ペレット250を使用する必要がなく、ペレット250に代えて、磁性粒子176を液体またはスラリー中に混合し、押出しプロセスを、例えば、ディスペンシングで置き換えることができ、母材材料は高分子である必要はなく、金属またはセラミック/「グリーン」コンポジットであることができる。] 図20
[0118] 図21(a)〜図21(e)は、本発明の実施形態による、タグ102が識別される物体262に取り付けられる、異なる実施形態を示す。図21(a)では、磁気指紋領域112を含むタグ102は、プリントラベル256内に含められる。プリントラベル256は、価値のある物品262に取り付けられる。プリントラベル256は、有価値物品262に取り付けやすいように自己接着性を有し得る。プリントラベル256のいくつかの例としては、ロールラベル、打抜きラベル、および自己接着性ラベルが挙げられる。図21(a)に示される場合では、ラベル256は本質的に、スキャナの位置決めの物理的なガイドに役立たない薄い平坦なラベルである。そのようなラベル256は通常、250μm厚未満であり得る。ラベル256は、磁気指紋材料112の下の基板の部分を形成してもよく、またはカバー層の部分であってもよく、または磁気指紋領域112をラベル256内に埋め込んでもよい。] 図21
[0119] 図21(b)では、磁気指紋領域112を含むタグ102は、厚いラベル258内に含められる。次に、厚いラベル258は、有価値物品262に取り付けられる。厚いラベル258のいくつかの例としては、多層材料、金属またはセラミック基板、プラスチック、押出し材料、またはキャスト材料が挙げられる。厚いラベル258は、少なくとも50μmの厚さを有する他の任意の形態の材料も含む。厚いラベル258は、図23に示されるようなスキャナとある程度の相互ロックが可能な物理的な位置合わせ機構として使用し得る。代替または追加として、タグ102は、少なくとも部分的に、良好な接触が読み取り素子とタグとの間で達成されることを保証するために、磁気光学読み取り素子の形状に整合可能な整合性材料から製造し得、良好な接触は、磁気指紋領域112が正確に読み取られることの保証に役立ち得る。図26〜図28は、整合性タグ102がどのようにして、タグ102と読み取り素子との良好な接触の保証に役立ち得るかの例を示す。] 図21 図23 図26 図27 図28
[0120] 図21(c)では、磁気指紋領域112を含むタグ102を、整合層を有するラベル260内に含めることができる。整合層を有するラベル260は、有価値物品262の湾曲面に取り付けることができる。整合層を有するラベル260のいくつかの例としては、Rogers Corporationにより販売される商品「Poron」等の発泡体、シリコーン、ポリウレタン、ポリエチレンが挙げられる。有価値物品262自体が整合性を有する場合、物品262の整合性を使用して、整合性タグの効果を達成可能なことに留意する。] 図21
[0121] 図21(d)では、磁気指紋領域112を含むタグ102が有価値物品262内に埋め込まれる。あるいは、指紋材料112を有価値物品262内に直接埋め込むことができる。] 図21
[0122] 図21(e)では、磁気指紋領域112を含むタグ102は、有価値物品262上の窪みまたは溝264内に位置決めされる。] 図21
[0123] 図22は、本発明の実施形態による磁気光学読み取り素子114を使用して有価値物品の水平面268上に埋め込まれたタグ102上の指紋領域112を読み取る方法を示す。読み取り素子114は、磁気光学読み取り素子であり、磁気光学基板138および光学処理ユニット136からなり、これらが組み合わせられて読み取り素子114を形成する。読み取り素子114は、読み取り素子114を破損から保護する外装2210で囲まれる。外装2210は、非磁性金属(アルミニウム等)、非磁性セラミック、またはプラスチック等の非磁性材料から製造することができる。特定の状況では、外装2210(または読み取り素子の周囲もしくは読み取り素子の他の構成要素)を弱磁性にすることが望ましく、その理由は、弱磁性にすることにより、読み取り素子114により検出される磁場を強化することができるためである。例えば、タグ102が、指紋領域112の磁気特徴が、読み取り中に読み取り素子114に面するN極を有するように磁化される場合、読み取り素子114が磁石のS極に見えるように、読み取り素子114または読み取り素子114近傍のある構成要素を弱く磁化させることが有利であり得る。これにより、読み取り素子114のS極が特徴のN極を引き付け、それにより、磁束線がタグ102の平面を超えて延びるように磁束線を曲げるため、検出中の磁場を強化することができる。あるいは、例えば、読み取り素子114の左側を弱いN極にし、右側を弱いS極にすることが有利であり得る。これは、磁束線を(主に)磁石の平面において曲げることができ、読み取りがリーダに依存し得る(すなわち、使用される読み取り素子の特定の磁化に依存する)ことを意味し得る。これを使用して、異なるスキャナが特定のタグを読み取ることができないことを保証し得る(指紋が一致しないため)。図22の左側は、磁気指紋112に接触する前の読み取り素子114を示し、図22の右側は、磁気指紋112に接触した状態の読み取り素子114を示す。水平面268上の指紋領域112を読み取る方法は、まず、磁気光学読み取り素子114を磁気指紋領域112に接触させ、次に、読み取り装置104上のボタンをアクティブ化することにより、達成される。ボタンがアクティブ化されると、イメージ信号を得ることができ、読み取り手順が完了する。] 図22
[0124] 図23は、本発明の実施形態による磁気光学読み取り素子114およびタグ102を示す。図23の左側では、構成要素は、どのように一緒に収まることができるかを容易に見るために拡大されている。一実施形態では、外装2210は、磁気光学基板138をタグ102上の磁気指紋のエリア上に位置決めするための係合要素のように機能し得る。磁気光学読み取り素子114への潜在的な破損を最小限に抑えるためにも、磁気光学読み取り素子114は、外装2210の表面よりも後退して配置されるように設計することができる。タグ102またはタグ102の部分が、少なくとも50μmの厚さである場合、外装2210および読み取り素子114により形成される溝を、ユーザが読み取り素子114をタグ102に位置合わせできるようにする物理的な位置合わせ方法として使用することができる。読み取り素子114は、例えば、外装2210の表面よりも少なくとも約50μm、少なくとも約150μm、少なくとも約200μm、または少なくとも250μm後退して配置される。通常、このために使用されるタグ102は、少なくとも50μmの厚さを有するように設計し得、読み取り素子114が外装2210の表面から後退する距離よりも厚くない場合には少なくとも同じ厚さであり得る。特定の状況では、効果的な物理的な位置合わせが、外装2210の片側のみを読み取り素子114の高さよりも上に出すことにより達成することができ、この場合、読み取り素子114の高さよりも上に突出した、外装2210により形成されるリップを使用して、読み取り素子114の縁部をタグ102またはタグ102、ラベル、または有価値物品の表面に形成された他の物理的な段差に案内し得ることに留意する。] 図23
[0125] 図24は、本発明の別の実施形態による磁気光学読み取り素子114を使用して水平面268上のタグ102を読み取る方法を示す。磁気光学読み取り素子114は、整合要素266(単純なバネセットとして示される)を介して保護外装2210内で摺動可能である。図24の左側は、タグ102に接触する前の読み取り素子114を示し、図24の右側は、タグ102に接触した状態の読み取り素子114を示す。読み取り素子104がタグ102に接触すると、読み取り素子114は押されてタグ102の表面に接触する。整合要素266により、読み取り素子114が、読み取り素子114またはタグ102の重要な指紋領域112を破損するほどの圧力ではないいくらかの圧力をタグ102に対して及ぼすことが保証される。これは、整合要素266の設計が、読み取り素子114がタグ102に対して及ぼす最大圧力を定義するためであり、読み取り装置104が非常に強く押された場合であっても、読み取り素子114は外装2210内に後退し、最終的に、外装2210の壁が過度の圧力を吸収する。整合要素266は、バネシステム、スポンジシステム、吸引システム、油圧システム、および空気システムを含み得る。整合要素266は、ユーザが読み取り中に不均等な力を加えた場合であっても、磁気光学読み取りヘッド114およびタグ102を読み取りプロセス中に常に接触できるようにする。] 図24
[0126] 図25(a)〜図25(d)は、本発明の別の実施形態による磁気光学読み取り素子114を使用して凸凹した表面268上のタグ102を読み取る方法を示す。図25(a)は、周囲の保護外装2210に対して小さなギャップ267を有する磁気光学読み取り素子114を示す。さらに、磁気光学読み取り素子ヘッド114は、整合要素266、例えば、バネ機構を介して外装2210に接続する。ギャップ267およびバネ機構266は両方とも、凸凹表面268上の磁気指紋領域112またはタグ102を読み取る際にある程度の補償を提供する。図25(a)は、タグ102との係合前の読み取り素子114を示す。図25(b)では、図25(a)に示すような磁気光学読み取り素子114は、凸凹表面268上のタグ102に接触させられ、磁気光学読み取り素子114は、外装2210内で移動して、凸凹表面268上のタグ102に整合することが可能である。図25(c)および図25(d)では、ギャップ267を整合層269で置き換えて、磁気光学読み取りヘッド114の移動を補償することができる(図25(c)は接触前の状況を示し、図25(d)はタグ102との接触中の状況を示す)。指紋領域112内の磁気特徴の磁場の強度が、距離に伴って急速に減衰することに留意する。2つの磁気特徴が、タグ(これはタグ表面から測定される)内に同じ深さで配置され、これら2つの特徴が厳密に同じ磁気強度および配向の磁場を有すると想定する。そのような一方の特徴が、タグ102上の位置2510に配置され、他方が2520に配置される場合、図25(d)に示すようなタグの読み取りは、読み取り素子114が、位置2510にある磁気特徴よりも位置2520にある磁気特徴からより強い寄与を測定することになる。これは、表面268のトポロジーにより、位置2520にある磁気特徴が、位置2510にある磁気特徴よりも読み取り素子114に物理的に近いためである。したがって、読み取りは実際には、タグ102または表面268のトポロジーが巻き込まれたタグ102の磁気特徴の測定になる。タグ102をある表面から取り外して別の表面に配置した場合、指紋読み取りが、配置されているトポロジーの変更と共に変更されるため、場合によっては、これは、強力な耐タンパー機構またはタンパー防止機構として使用することができる。他の状況では、特に、タグが最初に、有価値物品の表面に適用される前に製造ラインで読み取られる場合、タグ102の初回読み取りが、トポロジーによりタグ102の後続読み取りと良好に一致しない恐れがあるため、これは問題を生じさせる。そのような状況では、図21(c)に記載のような整合性タグを使用することが有利であり得る。別の方法は、適用される表面の輪郭に合う裏面を有するように成形し得るが、タグの正面は平坦なままであるべきタグ102を使用することであり得る。そのようなタグ102の例は、硬い平坦な正面層および熱可塑性材料で作られる下層(指紋領域の下)を有する多層タグであり得る。タグ102が有価値物品に適用される場合、タグ102は、熱可塑性層が溶融するか、または少なくとも軟化して、有価値物品の表面に整合し得るように加熱される。] 図21 図25
[0127] 図26は、本発明の実施形態による磁気光学読み取り素子114を使用して整合性ラベル260内に含まれた指紋112を読み取る方法を示す。ここでは、整合性ラベル260は、円形断面を有する有価値物品262に取り付けられて示される。有価値物品262の形状により、整合性ラベル260の表面も、読み取り素子114に係合する前、湾曲している(この図の左側に示されるように)。その整合性により、ラベル260の表面は、読み取り素子114により係合された場合に変形して平坦面になることが可能である(この図の右側に示されるように)。これにより、ラベルの指紋領域112と読み取り素子114とを良好に接触させることができる。しかし、ラベル260が、指紋領域112が読み取り中にラベル260の平面において大きく歪むほどは厚くない、またはそこまでの整合性を有さないことが重要であり、大きな歪みは、指紋領域112内の磁気特徴を互いに対して変位させる恐れがあり、これは、記憶されている指紋信号と読み取られた指紋信号との一致を低減させる恐れがある。] 図26
[0128] 図27は、ラベル260が固定された有価値物品262が粗い表面を有する場合に、整合ラベル260がどのように役立つかを示す。図27の左側は、読み取り素子114との係合前の状況を示す。ラベル260は、有価値物品262の表面に整合して、ラベル表面を波形にさせる。一般に、指紋112は最初に、ラベル260が平坦に保たれる製造ラインで読み取られる。ラベル260が波形表面を有する場合に後続読み取りが行われる場合、ラベル260が整合しなければ、指紋領域112の特定の磁気特徴は、読み取り素子114の表面から離れ得る。しかし、整合ラベル260を使用しての読み取り中(いくらかの圧力が読み取り素子114に加えられた状態での読み取り素子114との係合中)、右側に示されるように、指紋領域112の表面は読み取り素子114に整合可能であり、それにより、指紋領域112の正確な読み取りが容易になる。] 図27
[0129] 図28は、本発明の実施形態による別の整合ラベル形成を示す。ここでは、ラベル260は、指紋領域112の表面が、指紋領域112を囲むラベル260の残りの表面に対してわずかに隆起するように構築される。この図の右側に示すように、読み取り素子114との係合前に有価値物品262に取り付けられると、指紋領域112の表面は、距離X1だけ、ラベル260の縁部の表面よりも上に隆起する。図28の左側に示すように、係合中、この距離はX2に圧縮される。すなわち、指紋領域112の表面は、周囲表面の平面のより近くにあるように圧縮される。読み取り素子114の形状またはサイズ、および読み取り中に読み取り素子114に加えられる圧力に応じて、X2は、ゼロ(すなわち、周囲表面の平面にある)または負(すなわち、指紋領域の表面は、押されて周囲表面から後退して配置される)でさえあり得る。読み取り素子114に及ぼされるすべての圧力が、指紋領域112の表面の平坦化に向けて集中され、ラベル260の他の部分がわずかに隆起する場合(例えば、打抜き中に形成されるバリもしくはリップに起因するか、または破損に起因する)またはその他の部分が汚れを表面に有する場合、それらは指紋領域112の読み取りに顕著な影響を及ぼさないため、このラベル260の設計は指紋領域112と読み取り素子114との良好な接触に役立つ。] 図28
[0130] 図29(a)は、本発明の実施形態による指紋領域112を含むタグ102の断面図を示す。タグ102は、識別される有価値物体262(例えば、指輪)内に埋め込まれ、磁気光学読み取り素子114は、本発明の実施形態によるものである。タグ102を含む指輪262の表面は、タグ102の表面と読み取り素子114との良好な接触を保証するために、平坦化されている。磁気光学読み取り素子114は、磁気指紋112を読み取るためにタグ102に接触させられる。図29(b)は、本発明の実施形態によるタグ102および指紋領域112の平面図である。ここで、タグ102は、指輪表面上で利用可能なスペースに収まるように矩形である。指紋領域112は、指紋材料を含む細長い溝である。美観のために(例えば、指輪の周囲と同じように見えるように)、薄い金属層をタグ102上にメッキすることが実現可能であり、そうすることが望ましい場合がある。例えば、指輪が金の場合、指輪262のメッキは金であることができる。このメッキ(または他のコーティング)は、タグ102および指紋領域112を環境(例えば、引っ掻きおよび腐食)からの保護として機能することもできる。本発明の重要な特徴:1つの標準の読み取り素子を有する単一のスキャナが、様々な形状およびサイズであり、様々な有価値物品に含まれるか、またはその表面に取り付けられる指紋領域を読み取り可能であることが、この実施形態において強調される。許容可能な閾値を超える指紋の一致を保証するために、標準の読み取り装置104(および関連する磁気光学読み取り素子)が指紋領域112の十分に広い部分を読み取り可能な場合、すべての指紋領域112が同じ形状およびサイズである必要はない。これは、標準の読み取り装置104またはスキャナを広範囲の製品との併用に使用可能なため、商業的に非常に重要である。] 図29
[0131] 図30(a)および図30(b)は、本発明の実施形態による、タグ102を読み取る場合の磁気光学読み取り素子114の断面図を示す。磁気光学読み取り素子114は、保護外装2210で囲まれる。磁気光学読み取りヘッド114は、バネ機構266により外装2210に接続される。外装2210の内壁は本質的に、識別特徴セットを有するタグ102が位置決めされる厚いラベル258の周縁と相補的な形状である。] 図30
[0132] 図30(a)は、磁気光学読み取り素子114と厚いラベル258との係合前の状況を示す。バネ266は非圧縮状態である。図30(b)は、タグ102を読み取る際の厚いラベル258に押し当てられている磁気光学読み取り素子114を示す。保護外装2210は実質的に、厚いラベル258を囲む。磁気光学読み取りヘッド114が厚いラベル258に押し当てられると、バネ266は圧縮され、磁気光学読み取り素子114は外装2210の内部に押される。外装2210の内壁は、ラベル258の囲み、読み取り装置104とラベル258(ひいてはタグ102および指紋領域112)との正確な位置合わせを保証する物理的な係合機構をユーザに提供する。ラベル258および外装2210は、任意の適した形状、例えば、正方形、矩形、三角形、または多角形であることができるが、好ましくは、その形状は完全に対称ではなく、すなわち、形状は、ラベル258に対する読み取り装置104またはスキャナの向きを一意に定義する。そのようなラベル258および外装2210の構成を図31に示し、後述する。] 図30 図31
[0133] 図31は、本発明の実施形態による磁気光学読み取り素子114を使用して位置合わせ機構222を有するラベル284を読み取る方法を示す。ラベル284は、薄いカバー層で覆われた埋め込み指紋領域112を含む(指紋領域112は、カバー層で隠されているため示されていない)。データマトリックスバーコード186および人間可読シリアル番号182が、カバー層の表面上にプリントされる。ラベル284上の指紋の読み取りに望ましい位置合わせを達成するために、磁気光学読み取り素子114を囲むか、またはそれに隣接する筐体282の切り欠き280とラベル284のスタッブ222との組み合わせを使用して、相互ロック手段を提供することができる。磁気光学読み取り素子114がラベル284上に配置されると、磁気光学読み取り素子114の筐体282の切り欠き280は、ラベルに対するスキャナの正確な位置合わせおよび向きを保証するための機械的案内を提供する。相互ロックは、ユーザによる好ましい位置合わせでのラベル284に対する磁気光学読み取り素子114の調整を促す。筐体282が、前の図を参照して説明したように、保護外装であり得ることに留意する。] 図31
[0134] 図32は、本発明の実施形態による指紋112を含むタグ102を読み取る方法を示す。タグ102は、有価値物品262の表面内に埋め込まれる。有価値物品262は、タグ102に隣接する1つまたは複数の突起3210を有する。これら突起3210は、磁気光学読み取り素子114の筐体282を案内またはそれと相互ロックするように設計される。図32(a)は、読み取り素子114とタグ102との係合前の状況を示す。図32(b)は、係合中の状況を示す。ここで、磁気光学読み取り素子114は、磁気読み取り素子114がタグ102の表面に接触する(または少なくとも近傍にくる)ように下に移動している。突起3210は、タグ102に対して読み取り素子114の位置を案内するように機能する。突起3210がタグ102または筐体282を完全に囲んでよく、突起3210が、位置合わせの案内に役立つように、タグ102自体またはラベル上に形成されてもよいことに留意する。] 図32
[0135] 図33は、本発明の実施形態による識別される物体262の窪み264内の磁気指紋112を含むタグ102を示す。タグ102の窪み264の壁を使用して、図32に関連して説明したように、読み取り装置104またはスキャナとタグ102との位置合わせを助けることができる。そのような窪み264は、識別される物体262が、タグ102を取り付ける、適した平坦面を有さない場合にも有利である。そのような物体としては円筒形物体が挙げられるが、それに限定されない。そのような窪み264には、機械的摩耗および物体との不注意による接触からのタグ102の保護に役立つという利点もある。窪み264が図33に示すように端部が開口になっている必要はなく、任意の窪み、例えば、四壁を有する正方形断面の窪みも適し得ることに留意する。] 図32 図33
[0136] 図34は、本発明の一実施形態によるタグ102をラベル284に適用する方法を示す。図34では、アプリケータヘッド3430に、磁気光学読み取り素子114が備えられる。アプリケータヘッド3430は、バーコードスキャナ(図示せず)も含み、二次元バーコード186および磁気指紋領域112の両方を含むタグの識別情報3430が、ラベル284に適用される前に読み取られる。指紋領域112は、二次元バーコード186が上にプリントされたカバー層の下に配置され、目に見えないため、図示されていない。アプリケータヘッド3430は、タグ102をラベル284に適用する直前に、シリアル番号3420および型番3440をラベル284にプリントするプリンタ(図示せず)も含む。アプリケータヘッド3430は、ラベル284にプリントされた情報(すなわち、シリアル番号3420および型番3440)を、タグ102上の二次元バーコード186および指紋領域112の読み取りにリンクする。このリンクされた情報、すなわち、ラベルのシリアル番号3420および型番3440ならびにタグ102の対応するバーコードおよび指紋情報は、図1および図2に関連して説明したリモートサーバ108であり得る(またはリモートサーバにリンクし得る)データサーバに送信される。この情報のリンクにより、タグ102が図2に関連して説明したように走査され、一致に成功した場合、ラベルにプリントされた番号がデータサーバに記憶されている番号に一致することをユーザが視覚的に検証できるように、エンドユーザのモバイル装置またはコンピュータに送信された追加の情報に、ラベルのシリアル番号3420および型番3440を含められることが保証される。例えば、ブランド所有者はラベル284にプリントされた情報を使用してデータベースを維持し、その情報と、タグ102上の二次元バーコード番号186および指紋112との関連付けを行わない可能性が最も高いため、タグ102とラベル284とのこのリンクにより、システムがブランド所有者のデータベースとシームレスにインタフェースすることも可能になる。そのような組み立てラインでは、タグ102は、空気吸込みおよびピストン移動により施される。磁気光学読み取り素子114は、読み取り素子ピストン288の底部に取り付けられて、タグ102が施されている最中である場合は常に、タグの指紋領域を読み取れるようにする。ラベル284は、ピンチローラおよび平坦面を備えるシステム248、ディスペンスアーム286、ピストン288、空気吸引カラム290により移動し、磁気光学読み取り素子114は、ローカルまたはリモートに制御することができる。ラベル284、タグ102、およびアプリケータヘッド3430の構成は、広く変更し得る。この点に関して、適用およびデータリンクのプロセスは様々であってよく、データの種類も様々であってよい(シリアル番号または型番に限定されず、製造日時、期限切れ日、保証情報、較正情報、バッチ番号等を含み得る)。付与される例が、ブランド所有者が価値あるブランド品にタグ付けする例であるが、例は、データ所有者が組織または政府機関であり、タグ付けまたはラベル付けられる物品または物体が識別文書、ライセンス、金融商品等であり得るものであってもよいことに留意する。例えば、データをリンクする別の方法は、まず、タグ情報を読み取り、次に、タグ102をラベル284に取り付け、最後に、情報をラベル284にプリントし、ラベル284を有価値物品に適用することである。この場合、タグ102のバーコード番号186は、情報をラベル284にプリントする直前または直後に読み取ることができ、プリンタを制御するコンピュータがラベル284上のタグ102の読み取られたバーコード番号も有し得るため、これにより、タグ102およびラベル情報をリンクすることが可能になる。さらに別の例は、機械可読ラベル情報(例えば、シリアル番号および型番に対応するバーコード)をラベル284にプリントすると共に、機械可読情報をタグ102にプリントすることであり得る。タグ102がラベル284に適用されると、両方の情報セット(すなわち、ラベル284のものおよびラグ102のもの)を読み取りリンクさせることができる。ラベル284が続けて有価値物品に取り付けられた場合、ラベル284の情報またはタグ102の情報を再び読み出し、データベースは、タグ102またはラベル284が現在アクティブであり(すなわち、有価値物品上にあり)、適用日時(必要に応じて、他の情報も加えて)がデータベースに記憶されるように更新される。明らかに、タグ情報は、有価値物品自体に直接プリントされた情報にリンクすることもでき、この概念を図35に関連して示し、後述する。または、有価値物品は、識別情報としてタグのみを使用し、有価値物品についてのすべての関連情報はデータベースに記憶し、ラベル上または有価値物品自体上に示さなくてもよい。] 図1 図2 図34 図35
[0137] 図35(a)は、本発明の別の実施形態による識別されるように構成された有価値物品3510上に、磁気指紋領域112を有するタグ102を施す方法を示し、図35(b)および図35(c)は、タグ102が施される前後の有価値物品3510を示す。有価値物品3510は、機械可読マーク3520ならびに物品のシリアル番号3420および型番3440を含む人間可読情報がマークされて示される。有価値物品3510上のマーク付けは、例えば、直接部品製造(direct part making)を通して行うことができる。直接部品製造は、特に、ドットピーニングマーキング、レーザマーキング、およびインクジェットマーキング等の方法を含む。あるいは、有価値物品3510には、例えば、無線周波識別(RFID)タグを使用してマーク付けし得る。図35に示す例では、機械可読マーク3520は、タグ102を有価値物品3510上に施された直前または直後に読み取られる。タグ102上の少なくとも1つの識別特徴も読み取られ、これにより、ラベルまたはタグ102を、有価値物品3510および有価値物品3510にプリントされた情報とデータベース内でリンクさせることができる。] 図35
[0138] 図36(a)は、本発明によるタグ102の断面図を示す。図36(b)は、同じタグ102の等角投影図を示す。タグ102は、粘性高分子材料(例えば、ポリウレタンまたはエポキシ)内に混合された磁性粒子からなる指紋領域112を備え、混合物は、カバー層3610の裏面に施され、すなわちスクリーンプリントされ、磁性粒子が互いに対して所定の位置になるように硬化されている。カバー層3610は、1ミクロン〜200ミクロン厚であるが、好ましくは、25〜50ミクロン厚であり、ポリエチレンテレフタレート「PET」膜等の非磁性粒子から作られる。カバー層3610は、機械可読マーク3640(例えば、バーコード)および人間可読マーク3650(例えば、バーコードに符号化された番号に対応する番号)の両方も表面に有する。そのようなマークは一般に、例えば、インクジェットのプリントまたは熱転写リボンプリントにより塗布されるが、適切であれば、レーザマーキング等の他の手段により塗布してもよい。タグ102は、少なくとも10μm厚であるが、より好ましくは100〜750μm厚の整合ベース層3630をさらに備える。特定の用途に適する整合ベース層材料の例としては、Rogers Corporationにより販売される「Poron」およびSaint Gobain Performance Plastics Corporation製造の「Norton」範囲の発泡体が挙げられる。ベース層3630材料は、上面および下面の両方に薄い接着層(図示せず)を有する。指紋材料がカバー層3610の裏面に施された後、カバー層3610はベース層3630上に積層される。ベース層3630の上面の接着剤により、カバー層3610をベース層3630にしっかりと接着させることができる。積層後、積層膜は、個々のタグ102がライナ3620上に残るように打抜きされる。このライナ3620は、個々のタグを容易に取り扱うことが可能なような使い捨て担持体である(例えば、巻いてロールにし、例えば、タグアプリケータに供給される)。ライナ3620は、下面の接着剤が良好な状態のままであり、それにより、タグ102を接着しなければならない表面にタグ102が適用される際、形成される接着が強固なものであることを保証するようにも機能する。通常、ライナ3620は、タグ102をライナ3620から容易に外すことができるように、上面(すなわち、ベース層3630の接着剤に接触する場所)に非粘着性被膜を有する。] 図36
[0139] 図37(a)は、本発明のさらなる実施形態による有価値物品3510に取り付けられたタグ102のプロセスを示し、図37(b)は、本発明のさらなる実施形態による有価値物品3510に取り付けられたタグ102を示す。図37(a)は、本発明のさらなる実施形態による有価値物品3510に取り付けられているタグ102を示す。この実施形態では、タグ102および取り付け機構は、タグ102を使用して改竄を回避するように構成され、例えば、タグ102が有価値物品3510から取り外され、別の物品に配置された場合、タグ102はもはや機能しないため、「耐タンパー性」を有する。図37(a)の左側において、アプリケーションヘッド3730がタグ102を取り上げる。ここで、このおよび他の実施形態において、アプリケーションヘッド3730を磁気光学読み取り素子内に含めなければならない必要はなく、かつアプリケーションヘッド3730またはディスペンサがいかなるタグまたは指紋読み取り機能を有する必要がないことを強調するために、アプリケーションヘッド3730がいかなる磁気光学読み取り素子もなしで示されることに留意する。図37に示す例では、タグ102は、薄いカバー層194の下側にプリントされた指紋領域112を有する。指紋領域112とカバー層194との接着強度は、中程度の強度であるように、例えば、過度に強くならないように意図的に選ばれる。図37(a)の左側にまた示されるように、接着剤3710(例えば、エポキシ)の液滴が、タグ適用の直前に有価値物品3510の表面に塗布される。ここで、分注ノズル3720が使用されて、接着剤3710の液滴が分注される。接着剤3710の液滴がまだ実質的に液体である間に、アプリケーションヘッド3730はタグ102を接着剤3710に押す。アプリケーションヘッド3730がまだタグ102と接触している間またはアプリケーションヘッド3730が退避してからすぐに、接着剤3730の液滴は硬化する(または熱可塑性プラスチックが使用される場合には冷却される)。タグ102に触れるアプリケーションヘッド3730の表面は実質的に平坦であるため、これは、アプリケーションヘッド3730が除去された後、タグ102が平坦なままであることを保証する。このプロセスは、接着剤3710が硬化した後であっても、タグ102が平坦なままであることを保証するように調整される。接着剤3710と指紋材料との接着が、指紋領域112とカバー層194との間の接着よりも強い場合、タグ102を取り外す試みが行われれば、指紋領域112が硬化した接着剤3710内にしっかりと埋め込まれた状態のままである間に、カバー層194が剥がれ、良好な耐タンパー機構またはタンパー防止機構を提供する。タグ102を有価値物品3510に取り付けるこの方法の別の利点は、有価値物品の表面が凸凹であっても(図37(a)に示すように)、接着剤3710が、タグ102の表面が、磁気光学読み取り素子114がタグ表面と良好に接触し、指紋領域112を効率的に読み取ることの保証に役立ち得るように、表面を効率的に平坦化するように機能することである。この種のタグ取り付け方法が特に有用な例は、タグ102がボトルと蓋との間の接合部にわたって接着される場合である。この方法を使用して、タグ102をボトルと蓋との間の凸凹した境界にわたって接着させることができ、接着剤が正しく選ばれた場合、蓋が開かれれば、タグ102は剪断することになる(したがって、耐タンパー性またはタンパー防止性を提供する)。ボトルの耐タンパー性シールを提供するように構成されたタグ102の別の例を、後述する図38に示す。] 図37 図38
[0140] 図38(a)は、本発明の実施形態による耐タンパー性ラベル3830が掛けられた蓋3810により封止されるボトル3820を示す。図38(b)は、タグ102を備え、人間可読番号3840を有するラベル3830の平面図を示す。ラベル3830は成形プラスチックから作られ、タグは、ラベル3830の表面内に一体的に埋め込まれる。図38(c)は、本発明の実施形態によるラベル3830の断面図を示す。ラベル3830は、薄いカバー層3850上にプリントされたタグ102(バーコード)を含み得る。指紋領域3860が、カバー層3850の下側に取り付けられる。ラベル3830は、タグ102の指紋領域3860の真下に配置される切り欠き3870をさらに備える。ラベル3830の下面3880の1つは、蓋3810にしっかりと接着され、第2の下面3890はボトル3820にしっかりと接着される。蓋3810が外される場合、ラベル3830は切り欠き3870で剪断され、それにより、指紋112を破壊する。これにより、ボトル3820の耐タンパー性またはタンパー防止性が提供される。] 図38
[0141] 図39(a)および図39(b)は、本発明の実施形態による読み取り装置104とタグ102の指紋領域112との位置合わせずれに対処する一方法を示す。タグ102の磁気特徴の初回の読み取りは、図39(a)に示すように、225で示される読み取りエリアをカバーする。指紋領域112は、読み取りエリア225よりも小さなエリアに制限される。図39(b)は、読み取り装置104が位置合わせずれする場合のタグ102の後続読み取りエリア3910および3920を示す。この例では、後続読み取りエリア3910および3920は両方とも、初回の読み取りエリア225と同じ寸法であるが、示すように、両方とも位置合わせずれしている。すなわち、3910および3920は両方とも、初回の読み取りエリア225が位置合わせされたように位置合わせされていない。しかし、指紋領域112は読み取りエリア225よりも小さいため、3910および3920のそれぞれの場合で、位置合わせずれがあっても、読み取り装置104は指紋領域112のすべての磁気特徴を捕捉することが可能である。これは、読み取られた指紋読み取りの照合に役立つ。この手法に適し得る寸法の例として、磁気指紋領域112が本質的におよそ3mmの直径を有する円形領域であり、磁気読み取りエリアが約5mm×5mmの正方形寸法である場合、磁気読み取りエリアが指紋領域112のいくつかの特徴を捕捉しなくなるまでに、任意の方向に1mmの位置合わせずれが許容され得る。この種の手法では、何等かの形態の位置合わせマークまたは方法をタグ102に使用して、読み取りエリアが常に、少なくとも大まかに同じ方向に位置合わせされることを保証すること、換言すれば、後続読み取りエリアが初回読み取りの向きから90度、またはさらには180度回転しないようにすることも有利である。そのような位置合わせは、照合アルゴリズムをより単純にし、より高い照合確実度を提供する。] 図39
权利要求:

請求項1
識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する読み取り装置であって、前記識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第1の識別特徴セットを読み取る、磁気光学読み取り素子である第1の読み取り素子と、前記識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第2の識別特徴セットを読み取る第2の読み取り素子とを備え、前記読み取り素子は、前記第1の識別特徴セットの読み取りから生成される第1の信号および前記第2の識別特徴セットの読み取りから生成される第2の信号が、独立して使用されて、前記タグまたは物体を識別する第1の署名および第2の署名が導出されるように構成される、読み取り装置。
請求項2
前記磁気光学読み取りに使用される光は、前記磁気光学読み取り素子内部で内部反射する、請求項1に記載の読み取り装置。
請求項3
前記磁気光学読み取り素子は、少なくとも1つの光学処理ユニットおよび少なくとも1つの磁気光学基板を備える、請求項1に記載の読み取り装置。
請求項4
前記少なくとも1つの光学処理ユニットは複数の構成要素を備え、前記構成要素は、少なくとも1つの光学検出器、少なくとも1枚のレンズ、少なくとも1つの偏光子、少なくとも1つの光源を含む、請求項3に記載の読み取り装置。
請求項5
前記磁気光学基板は層構成を備え、前記層構成は、光学的に透明な基板、第1の被膜層、および第2の被膜層を含む、請求項3に記載の読み取り装置。
請求項6
前記第1の被膜層は1つまたは複数の磁気光学膜である、請求項5に記載の読み取り装置。
請求項7
前記第2の被膜層は反射膜である、請求項5または6に記載の読み取り装置。
請求項8
前記磁気光学基板は保護層をさらに備える、請求項5〜7のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項9
前記光学処理ユニットおよび前記磁気光学基板内の前記構成要素のうちの少なくともいくつかは、互いに対して固定された空間関係を有する、請求項4〜8のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項10
前記磁気光学基板は、前記識別されるように構成されたタグまたは物体上の識別特徴および/または位置合わせマークを光学的に直接読み取るための少なくとも1つの開口部を備える、請求項3に記載の読み取り装置。
請求項11
前記第2の読み取り素子は、バーコードスキャナ、無線周波識別タグリーダ、文字認識リーダ、光学イメージ捕捉システム、ガウスメータ、磁力計、蛍光メータ、残留メータ、およびトランスポンダからなる群から選択される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項12
前記第1の読み取り素子は、前記磁気光学基板を前記第1の識別特徴セットのエリア上に位置決めする係合要素を備える、請求項3〜12のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項13
前記係合要素は前記磁気光学基板を実質的に囲む、請求項12に記載の読み取り装置。
請求項14
前記係合要素は本質的に、前記タグまたは物体の係合トラックを相補する形状であり、それにより、相互ロック手段を形成する、請求項12または13に記載の読み取り装置。
請求項15
前記係合要素は、キャビティまたは溝として形成される、請求項12〜14のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項16
前記溝は、少なくとも約50マイクロメートル、少なくとも約150マイクロメートル、少なくとも約200マイクロメートル、または少なくとも250マイクロメートルの高さを有する、請求項15に記載の読み取り装置。
請求項17
前記係合要素は突起として形成される、請求項12〜14のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項18
前記突起は、少なくとも約50マイクロメートル、少なくとも約150マイクロメートル、少なくとも約200マイクロメートル、または少なくとも250マイクロメートルの高さを有する、請求項17に記載の読み取り装置。
請求項19
前記係合要素は、円形または多角形の断面を有する、請求項12〜18のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項20
少なくとも前記第1の読み取り素子は、前記識別されるタグまたは物体に接触した場合、前記識別されるタグまたは物体に整合するように構成される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項21
前記第1の読み取り素子は、前記第1の読み取り素子が前記識別されるタグまたは物体に接触した場合、少なくとも前記第1の読み取り素子が前記識別されるタグまたは物体に整合するのに役立つ整合要素を備える、請求項20に記載の読み取り装置。
請求項22
前記整合要素は、バネ、スポンジ、吸引システム、油圧システム、または空気システムからなる群から選択される少なくとも1つの部材を含む、請求項22に記載の読み取り装置。
請求項23
前記整合要素は、読み取り中、少なくとも前記第1の読み取り素子を読み取られるエリアに押し付けるように構成される、請求項21または22に記載の読み取り装置。
請求項24
前記整合要素は、前記読み取り装置が落とされた場合、または硬い表面に接触した場合に、前記第1の読み取り素子の表面を破損から保護するように構成される、請求項21〜23のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項25
前記整合要素は、前記第1の読み取り素子が押された場合、前記第1の読み取り素子が前記係合要素の高さよりも下に沈めさせるように設計される、請求項21〜24のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項26
前記第1の読み取り素子は、非使用時には前記係合要素の高さよりも下に収容されるが、前記読み取られるタグまたは物体に係合した場合、前記係合要素は、前記第1の読み取り素子を読み取られるエリア表面上に押すように位置決めされる、請求項21〜25のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項27
少なくとも前記第1の読み取り素子は、前記係合要素から離間され、それにより、前記第1の読み取り素子は、前記識別されるタグまたは物体に接触した場合、前記識別されるタグまたは物体に整合することができる、請求項21〜26のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項28
識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する読み取り装置であって、前記識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第1の識別特徴セットを読み取る第1の読み取り素子を備え、前記第1の読み取り素子は磁気光学読み取り素子であり、前記第1の読み取り素子は、前記識別されるように構成されたタグまたは物体に接触した場合、前記識別されるように構成されたタグまたは物体に整合するように構成される、読み取り装置。
請求項29
前記識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第2の識別特徴セットを読み取る第2の読み取り素子をさらに備える、請求項28に記載の読み取り装置。
請求項30
前記読み取り素子は、前記第1の識別特徴セットの読み取りから生成される第1の信号および前記第2の識別特徴セットの読み取りから生成される第2の信号が、独立して使用されて、前記タグまたは物体を識別する第1の署名および第2の署名が導出されるように構成される、請求項29に記載の読み取り装置。
請求項31
前記磁気光学読み取りに使用される光は、前記磁気光学読み取り素子内部で内部反射する、請求項28〜30のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項32
前記磁気光学読み取り素子は、少なくとも1つの光学処理ユニットおよび少なくとも1つの磁気光学基板を備える、請求項28〜31のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項33
前記少なくとも1つの光学処理ユニットは複数の構成要素を備え、前記構成要素は、少なくとも1つの光学検出器、少なくとも1枚のレンズ、少なくとも1つの偏光子、少なくとも1つの光源を含む、請求項32に記載の読み取り装置。
請求項34
前記磁気光学基板は、光学的に透明な基板、第1の被膜層、および第2の被膜層を含む、請求項32または33に記載の読み取り装置。
請求項35
前記第1の被膜層は1つまたは複数の磁気光学膜である、請求項34に記載の読み取り装置。
請求項36
前記第2の被膜層は反射膜である、請求項35に記載の読み取り装置。
請求項37
前記磁気光学基板は保護層をさらに備える、請求項34〜36のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項38
前記光学処理ユニットおよび前記磁気光学基板内の前記構成要素は、互いに対して固定された空間関係を有する、請求項33〜37のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項39
前記磁気光学基板は、前記識別されるように構成されたタグまたは物体上の識別特徴および/または位置合わせマークを光学的に直接読み取るための少なくとも1つの開口部を備える、請求項32〜38のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項40
前記第2の読み取り素子は、バーコードスキャナ、無線周波識別タグリーダ、文字認識リーダ、光学イメージ捕捉システム、ガウスメータ、磁力計、蛍光メータ、残留メータ、およびトランスポンダからなる群から選択される、請求項29〜39のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項41
前記第1の読み取り素子は、前記磁気光学基板を前記第1の識別特徴セットのエリア上に位置決めする係合要素を備える、請求項29〜40のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項42
前記係合要素は前記磁気光学基板を実質的に囲む、請求項41に記載の読み取り装置。
請求項43
前記係合要素は本質的に、前記タグまたは物体の係合トラックを相補する形状であり、それにより、相互ロック手段を形成する、請求項41または42に記載の読み取り装置。
請求項44
前記係合要素は、キャビティまたは溝として形成される、請求項41〜43のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項45
前記溝は、少なくとも約50マイクロメートル、少なくとも約150マイクロメートル、少なくとも約200マイクロメートル、または少なくとも250マイクロメートルの高さを有する、請求項44に記載の読み取り装置。
請求項46
前記係合要素は突起として形成される、請求項41〜43のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項47
前記突起は、少なくとも約50マイクロメートル、少なくとも約150マイクロメートル、少なくとも約200マイクロメートル、または少なくとも250マイクロメートルの高さを有する、請求項46に記載の読み取り装置。
請求項48
前記係合要素は、円形または多角形の断面を有する、請求項41〜49のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項49
前記第1の読み取り素子は、前記第1の読み取り素子が前記識別されるタグまたは物体に接触した場合、少なくとも前記第1の読み取り素子が前記識別されるタグまたは物体に整合するのに役立つ整合要素を備える、請求項28〜48のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項50
前記整合要素は、バネ、スポンジ、吸引システム、油圧システム、または空気システムからなる群から選択される少なくとも1つの部材を含む、請求項49に記載の読み取り装置。
請求項51
前記整合要素は、読み取り中、少なくとも前記第1の読み取り素子を読み取られるエリアに押し付けるように構成される、請求項49または50に記載の読み取り装置。
請求項52
前記整合要素は、前記読み取り装置が落とされた場合、または硬い表面に接触した場合に、前記第1の読み取り素子の表面を破損から保護するように構成される、請求項48〜51のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項53
前記整合要素は、前記第1の読み取り素子が押された場合、前記第1の読み取り素子が前記係合要素の高さよりも下に沈めさせるように設計される、請求項48〜52のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項54
前記第1の読み取り素子は、非使用時には前記係合要素の高さよりも下に収容されるが、前記読み取られるタグまたは物体に係合した場合、前記係合要素は前記第1の読み取り素子を読み取られるエリア表面上に押すように位置決めされる、請求項41〜53のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項55
少なくとも前記第1の読み取り素子は、前記係合要素から離間され、それにより、前記第1の読み取り素子は、前記識別されるタグまたは物体に接触した場合、前記識別されるタグまたは物体に整合することができる、請求項41〜54のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項56
識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する読み取り装置であって、前記識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第1の識別特徴セットを読み取る第1の読み取り素子を備え、前記第1の読み取り素子は、磁気光学読み取り素子であり、前記磁気光学読み取り素子は、少なくとも1つの光学処理ユニットおよび少なくとも1つの磁気光学基板を備え、前記磁気光学読み取り素子は、前記磁気光学基板を前記第1の識別特徴セットのエリア上に位置決めする係合要素を備え、前記係合要素は前記磁気光学基板を実質的に囲み、前記係合要素は本質的に、前記識別されるように構成されたタグまたは物体内の係合トラックを相補する形状であり、それにより、相互ロック手段を形成する、読み取り装置。
請求項57
前記係合要素は溝または突起として形成される、請求項56に記載の読み取り装置。
請求項58
識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する読み取り装置であって、前記識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された磁気特徴および光学特徴の両方を読み取る読み取り素子を備え、前記読み取り素子は、少なくとも1つの光学処理ユニットおよび少なくとも1つの磁気光学基板を備え、前記読み取り素子は、前記識別されるように構成されたタグまたは物体上の光学特徴および/または位置合わせマークを光学的に直接読み取るための少なくとも1つの開口部を備える、読み取り装置。
請求項59
前記少なくとも1つの光学処理ユニットは複数の構成要素を含み、前記構成要素は、少なくとも1つの光学検出器、少なくとも1枚のレンズ、少なくとも1つの偏光子、少なくとも1つの光源を含む、請求項58に記載の読み取り装置。
請求項60
前記磁気光学基板は、光学的に透明な基板、第1の被膜層、および第2の被膜層を備える、請求項58または59に記載の読み取り装置。
請求項61
前記第1の被膜層は、1つまたは複数の磁気光学膜である、請求項60に記載の読み取り装置。
請求項62
前記第2の被膜層は反射層である、請求項60または61に記載の読み取り装置。
請求項63
前記磁気光学基板は保護層をさらに備える、請求項60〜62のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項64
前記光学処理ユニットおよび前記磁気光学基板内の構成要素は、互いに対して固定された空間関係を有する、請求項59〜63のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項65
前記少なくとも1つの開口部により、前記光学検出器は、同じイメージ内で磁気情報および光学情報の両方を得ることができる、請求項58〜64のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項66
前記光学検出器は撮像ユニットである、請求項59〜65のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項67
前記撮像ユニットはCMOSチップまたはCCDチップである、請求項66に記載の読み取り装置。
請求項68
前記少なくとも1つの開口部は、前記磁気光学基板に形成される、請求項58〜67のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項69
前記開口部は、前記磁気光学基板の1つまたは複数の被膜層をパターニングすることにより形成される、請求項68に記載の読み取り装置。
請求項70
前記少なくとも1つの開口部は、前記磁気光学基板に隣接する前記読み取り素子の光学的に透明な部分により形成される、請求項58〜69のいずれか一項に記載の読み取り装置。
請求項71
識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する方法であって、読み取り素子を使用して磁気特徴および光学特徴の両方を読み取ることを含み、前記読み取り素子は、少なくとも1つの光学処理ユニットおよび少なくとも1つの磁気光学基板を備え、前記読み取り素子は、前記識別されるように構成されたタグまたは物体上の前記光学特徴を光学的に直接読み取るための少なくとも1つの開口部を備える、方法。
請求項72
前記磁気特徴は、前記識別されるタグまたは物体内に配置された第1の識別特徴セットを含む、請求項71に記載の方法。
請求項73
前記識別されるタグまたは物体内に配置された前記第1の識別特徴セットから信号を生成することを含む、請求項72に記載の方法。
請求項74
前記第1の識別特徴セットは、前記タグまたは物体の識別層内に含まれる無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子を含む、請求項72または63に記載の方法。
請求項75
前記無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子は、複数のランダムに分布した磁性粒子または磁化可能粒子を含む、請求項74に記載の方法。
請求項76
前記磁性粒子は高保磁性材料を含む、請求項75に記載の方法。
請求項77
前記高保磁性材料は、ネオジム鉄ボロン合金である、請求項76に記載の方法。
請求項78
前記磁性粒子は、フェリ磁性材料、反強磁性材料、強磁性材料、または連続材料内の磁気特性変化ドメイン(磁気特性を変化させるボイドを含む)、およびこれらの組み合わせを含む、請求項75に記載の方法。
請求項79
前記強磁性材料は、MnBi、CrTe、EuO、CrO2、MnAs、Fe、Ni、Co、Gd、Dy;Fe、Ni、Co、Sm、Gd、Dyの対応する合金および酸化物、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項78に記載の方法。
請求項80
前記光学特徴は、位置合わせマークおよび/または第2の識別特徴セットである、請求項71〜79のいずれか一項に記載の方法。
請求項81
前記位置合わせマークを使用して、前記識別されるタグまたは物体内に配置された前記第1の識別特徴セットの参照署名を得るために使用される参照読み取りに対する前記第1の識別特徴セットの読み取りの向きおよび位置を決定する、請求項80に記載の方法。
請求項82
前記磁気特徴および前記光学特徴の両方からの情報が、前記光学検出器により捕捉される同じイメージから得られる、請求項71〜81のいずれか一項に記載の方法。
請求項83
前記光学検出器は撮像ユニットである、請求項82に記載の方法。
請求項84
前記撮像ユニットは、CMOSチップまたはCCDチップである、請求項83に記載の方法。
請求項85
識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する方法であって、前記識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第1の識別特徴セットのみの磁気光学読み取りから第1の信号を生成することを含み、第1の識別特徴セットは、前記タグまたは物体の識別層内に含まれる無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子を含み、したがって、前記第1の識別特徴セットの読み取りから生成される前記第1の信号は、前記タグまたは物体を識別する第1の署名の導出に使用される、方法。
請求項86
前記無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子は、複数のランダムに分布した磁性粒子または磁化可能粒子を含む、請求項85に記載の方法。
請求項87
前記磁性粒子は高保磁性材料を含む、請求項85または86に記載の方法。
請求項88
前記高保磁性材料は、ネオジム鉄ボロン合金である、請求項87に記載の方法。
請求項89
前記磁性粒子は、フェリ磁性材料、反強磁性材料、強磁性材料、または連続材料内の磁気特性変化ドメイン(磁気特性を変化させるボイドを含む)、およびこれらの組み合わせを含む、請求項85または86に記載の方法。
請求項90
前記強磁性材料は、MnBi、CrTe、EuO、CrO2、MnAs、Fe、Ni、Co、Gd、Dy;Fe、Ni、Co、Sm、Gd、Dyの対応する合金および酸化物、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項89に記載の方法。
請求項91
第2の識別特徴セットの読み取りから第2の信号を生成することをさらに含む、請求項85〜90のいずれか一項に記載の方法。
請求項92
前記第1の識別特徴セットの読み取りから生成される前記第1の信号および前記第2の識別特徴セットの読み取りから生成される前記第2の信号は、独立して使用されて、前記タグまたは物体を識別する第1の署名および第2の署名が導出される、請求項91に記載の方法。
請求項93
前記第2の識別特徴セットは、チップ、磁気ストリップ、シリアル番号、または光学マークを含む、請求項91または92に記載の方法。
請求項94
前記チップは無線周波識別タグまたは接触ベースのチップである、請求項93に記載の方法。
請求項95
前記光学マークはバーコードまたはホログラムである、請求項93に記載の方法。
請求項96
前記第1の識別特徴セットおよび前記第2の識別特徴セットは、前記識別されるように構成されたタグまたは物体内の係合トラック内に配置される、請求項91〜95のいずれか一項に記載の方法。
請求項97
前記第1の識別特徴セットおよび前記第2の識別特徴セットは、同じ平面にある、請求項91〜96のいずれか一項に記載の方法。
請求項98
前記第1の識別特徴セットおよび前記第2の識別特徴セットは、異なる平面にある、請求項91〜96のいずれか一項に記載の方法。
請求項99
識別されるように構成されたタグまたは物体を識別する方法であって、前記識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第1の識別情報セットの磁気光学読み取りから、第1の信号を生成すること、前記識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第2の識別情報セットの読み取りから、第2の信号を生成することを含み、前記第1の識別特徴セットから生成される前記第1の信号および前記第2の識別特徴セットから生成される前記第2の信号は、独立して使用されて、前記タグまたは物体を識別する第1の署名および第2の署名が導出される、方法。
請求項100
前記第1の識別特徴セットから生成される前記第1の信号および前記第2の識別特徴セットから生成される前記第2の信号は、同時に生成される、請求項99に記載の方法。
請求項101
前記第1の識別特徴セットは第1の位置に位置決めされ、前記第2の識別特徴セットは第2の位置に位置決めされる、請求項99または100に記載の方法。
請求項102
第1の署名を導出する前に、前記第1の位置を前記第2の位置と比較し、それにより、前記第2の識別特徴セットを前記タグまたは物体を識別する位置合わせマークとして使用することをさらに含む、請求項101に記載の方法。
請求項103
前記第1の識別特徴セットは、無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子を含む、請求項99〜102のいずれか一項に記載の方法。
請求項104
前記無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子は、複数のランダムに分布した磁性粒子または磁化可能粒子を含む、請求項103に記載の方法。
請求項105
前記磁性粒子は高保磁性材料を含む、請求項104に記載の方法。
請求項106
前記高保磁性材料は、ネオジム鉄ボロン合金である、請求項105に記載の方法。
請求項107
前記磁性粒子は、フェリ磁性材料、反強磁性材料、強磁性材料、または連続材料内の磁気特性変化ドメイン(磁気特性を変化させるボイドを含む)、およびこれらの組み合わせを含む、請求項103に記載の方法。
請求項108
前記強磁性材料は、MnBi、CrTe、EuO、CrO2、MnAs、Fe、Ni、Co、Gd、Dy;Fe、Ni、Co、Sm、Gd、Dyの対応する合金および酸化物、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項107に記載の読み取り装置。
請求項109
前記第2の識別特徴セットは、チップ、磁気ストリップ、シリアル番号、または光学マークを含む、請求項99〜109のいずれか一項に記載の方法。
請求項110
前記チップは無線周波識別タグまたは接触ベースのチップである、請求項109に記載の方法。
請求項111
前記光学マークはバーコードまたはホログラムである、請求項109に記載の方法。
請求項112
前記第1の識別特徴セットおよび前記第2の識別特徴セットは、前記識別されるように構成されたタグまたは物体内の係合トラック内に配置される、請求項99〜111のいずれか一項に記載の方法。
請求項113
前記第1の識別特徴セットおよび前記第2の識別特徴セットは、同じ平面にある、請求項99〜112のいずれか一項に記載の方法。
請求項114
前記第1の識別特徴セットおよび前記第2の識別特徴セットは、異なる平面にある、請求項99〜112のいずれか一項に記載の方法。
請求項115
タグを施す方法であって、位置合わせマークを前記タグ上に配置すること、前記タグを読み取り装置に一時的に物理的に係合させること、無秩序に配置された磁性粒子または磁化可能粒子を含む前記タグ内の第1の識別特徴セットを読み取ること、前記タグを基板に貼り付けること、前記タグを前記読み取り装置から解放することを含む、方法。
請求項116
前記読み取り装置の走査エリアを決定することをさらに含む、請求項115に記載の方法。
請求項117
前記基板は、前記識別されるように構成されるタグまたは物体の一部を形成する、請求項115または116に記載の方法。
請求項118
前記識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された第2の識別特徴セットを読み取ることをさらに含む、請求項115〜117のいずれか一項に記載の方法。
請求項119
識別されるように構成されタグまたは物体を識別する識別システムであって、取り付ける対象とし得る物体を識別するタグと、前記識別されるように構成されたタグまたは物体内に配置された少なくとも第1の識別特徴セットを読み取る、請求項1〜70のいずれか一項に記載の読み取り装置とを備える、システム。
請求項120
前記第1の読み取り素子から得られる前記第1の信号は、実質的な磁場がない状態で同じ前記第1の読み取り素子から得られる信号に対して正規化される、請求項119に記載の識別システム。
請求項121
前記正規化は、実質的な磁場がない状態で前記第1の読み取り素子から得られる前記信号を、前記読み取られるエリアと係合した場合に前記第1の読み取り素子から得られる前記信号から減算することにより達成される、請求項120に記載の識別システム。
請求項122
前記正規化は、前記読み取り中の信号内の、前記読み取り素子内の破損またはばらつきによりその他のデータよりも信頼性が低い可能性があるデータ部分を識別することを含み、前記信頼性の低いデータは、その他のデータとは別様に処理される、請求項120または121に記載の識別システム。
請求項123
前記第1の読み取り素子から得られる前記第1の信号は、所定の閾値未満の前記信号内のすべてのデータを所定の値に設定することにより、または前記データを無視し、前記所定の閾値を上回るデータのみ(前記データの物理的な位置を含む)を記憶することにより処理される、請求項120〜122のいずれか一項に記載の識別システム。
請求項124
前記識別タグの参照読み取りから得られる参照署名が記憶されるデータ記憶媒体をさらに備える、請求項119〜124のいずれか一項に記載の識別システム。
請求項125
前記事前に記憶される参照署名の前記データ記憶媒体は、前記読み取り装置から離れたデータ記憶媒体である、請求項124に記載の識別システム。
請求項126
前記読み取り装置から離れたデータ処理装置をさらに備え、前記データ処理装置は、前記データ処理を実行して、前記読み取られた署名を前記事前に記憶される参照署名と照合するように構成される、請求項119〜125のいずれか一項に記載の識別システム。
請求項127
前記事前に記憶される参照署名の前記データ記憶媒体は、前記物体に取り付けられる前記タグ内に配置される、請求項124〜126のいずれか一項に記載の識別システム。
請求項128
前記事前に記憶される参照署名の前記データ記憶媒体は、前記物体内に配置される、請求項124〜126のいずれか一項に記載の識別システム。
請求項129
前記データ記憶媒体は、磁気ストリップ、メモリチップ、媒体ディスク、ハードディスク、スマートカード、RAMモジュール、磁気テープ、または2Dバーコードもしくはビットマップ等の従来の光学手段である、請求項124〜128のいずれか一項に記載の識別システム。
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